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福島瑞穂党首の「どきどき日記」記事回答 - 説明になっていない

福島瑞穂_1a1月15日の集会後にあった私との対論について、福島瑞穂党首のBLOGに記事が載っている。政治家らしく上手に(巧妙に)纏めている。福島瑞穂の記事は、私の昨日の報告記事より時間的に前に上げられたもので、それなりに気がかりではあったのだろう。両方の記事に書かれた内容を読んで、読者は当夜の10分間ほどの出来事を想像して欲しいが、恐らく、私のブログを長く読んでいる読者でなければ、福島瑞穂が記事で書いているマイルドな調子の説明で状況と議論を納得するだろうし、私の批判や主張に対して一方的で攻撃的な印象を持ち、何か思い上がった偏狭な市民が、人のいい福島党首に難癖をつけているように「事件」を認識することだろう。つまりそれだけ、福島瑞穂はマスコミでのイメージ作りに成功していて、完璧と言えるほどの好印象の一般評価を固めている。それは彼女の能力であり達成であり、優秀さの証明とも言える。テレビやラジオに出て、大衆から支持と票を集める人間はそうでなくてはいけない。  

福島瑞穂_1テレビの画面に映る福島瑞穂というのは、愛嬌のある素朴で純情な田舎娘であり、性格は真面目で正義感が強く、弱者への思いやりのある良心的な論者である。テレビで見せる表情の中で、人に対して敵意や憎悪を剥き出しにしたことはほとんどなく、温厚で誠実で柔和な内面の持ち主だと誰もが思うし、私もそう思っていた。その場で言葉でやりとりした一言一句というのは、時間が経過すると共に記憶が不鮮明になって行き、対論内容の再現の精度は不完全なものになる。だが、目で見て焼き付いた映像というのは簡単には忘れられないし、むしろ日が経つほどに印象がより鮮明になって目の前に浮び上がるものだ。福島瑞穂党首を強く支持する人々には恐縮な感想だが、率直に言って、この人がこういう目で人を見るのだろうかと、私は驚き、法改正の議論の中身よりも、初めて見る意外な冷たい目つきの方に関心が集中してしまった。努めて正確に表現すれば、それは明らかに、立場が上の者が下の者に対して拒絶の意思を示す目つきだった。

福島瑞穂_3もっと正確な表現を探して言えば、「邪険にされた」という日本語が適当であるように思われる。人はよく人に邪険にされる。お願いの手続きに行った役所の窓口とか、銀行の窓口とか、PCのトラブルで電話したメーカーの相談窓口とか、困った立場のこちらの足下を見透かすように、客を邪険にあしらう嫌な感じの窓口担当者というのが必ずいる。人の心を傷つける行為を日常にしている人間がいる。両者の関係で絶対的に強い立場にあり、その行為が合法性の範囲にあるから、職務の正規を逸脱して不当に人を邪険に扱うことができるのである。テレビカメラが入っていれば、福島瑞穂はあのような視線や表情は絶対に見せることはなかっただろう。それは、これまで築き上げてきたイメージの財産を粉々に壊すものだ。「もういいからあっちへ行って、シッツッ」という追い払う感じの口調であり、「この私にそれだけ言えば十分でしょ、図に乗らないで」と言っている態度だった。そのときの彼女の説明は全く説明になってなかったし、今のフォロー記事も十分な説明にはなっていない。ただ、態度だけが変わった。

福島瑞穂_4私は、国民代表の国会議員を監視するべく質問に行った主権者の国民様のつもりだったが、考えてみれば、PCのトラブルでメーカーの窓口に電話相談するユーザーも、本来ならメーカーより立場が上の「主権者」なのであり、役所や銀行の窓口で冷たくあしらわれる庶民も、役所や銀行のお客様であり「主権者」なのである。主権者のフィクション性というものを、われわれは日々の体験の中でいやと言うほどよく知っているが、その真実を他ならぬ福島瑞穂から突きつけられたことの衝撃は大きかった。それから、芸能界やマスコミ世界の人間の一般市民に対する傲慢さという問題も思い返された。昔、光GENJIが人気絶頂だった頃、諸星和己の素行不良の醜聞だったと思うが、「いいものやるから手を出しなよ」と誰かに言い、出した掌にペッと唾を吐き、「これ10万円で売れるぜ」と言ったという愚劣な逸話が伝えられたことがあった。芸能人の倨傲性を示す典型的な事例としてずっと記憶に残っているが、そんな昔話を思い出してしまうほど、私の動揺は大きかったということになる。私は帰りの電車の中でそのことをずっと考えていた。

福島瑞穂_5考えてみれば、福島瑞穂は(小なれど)政党の党首様であり、何百人何千人という組織のトップである。その24時間は「党首、党首」と部下から言われ、大企業の社長のような日常なのだろう。それで当然だ。部下から報告を受けて指示と決済をパッパッと出し、会議や集会で挨拶に飛び回り、テレビカメラの前で「福島党首の政局発言」を撮らせる。それがテレビで流れるのを見る。その繰り返しの中で生きている。彼女には選挙区はなく、選挙区の有権者や有力者にペコペコする必要はなく、無名の一般人で接して来る者は、「党首、党首」と嬉しそうに近寄って芸能人と写真を撮って喜ぶ者ばかりである。ペコペコされる方の立場にしかいない。その日常に、異議申し立てのフリクションが発生する蓋然性は全くないのだ。耳が痛い話を聞くのは、テレビ番組に出演して、田原総一朗や三宅久之や宮崎哲弥や青山繁晴の恫喝と罵声が飛ぶ一瞬だけなのである。社民党の政策や立場に対する批判を市民から直接聞くという契機は、彼女の生活空間の中にほとんど存在しないのだろう。だから、彼女の政策判断に影響を与えるインパクトは、民主党や労働団体しかないのだ。

福島瑞穂_6現場の当事者である私に証言を許してもらうなら、あのとき、福島瑞穂には秘書の女性が一人付き従っていた。対論を始めて2分くらい経ち、「なぜ共産党を入れないんですか」の問答になったあたりで、秘書の女性が右脇から出てきて、「そろそろ終わりにしましょう」という雰囲気で柔らかく制止に入ってきた。その感じは悪くなく、党首を守る職務として当然の行動のように見えたが、私はもう少し粘って福島瑞穂から実のある返答を聞き出したく、対論を終わりにせずに質問(と言うより説得)を続けた。秘書の女性はそれ以上介入せず、私の話をずっと聞く立場になった。そうするうち、3分か4分経った頃、福島瑞穂の方が苛立ちを見せ始め、対話を打ち切ってその場を離れる挙動に出たのである。私は無理に追いかけはしなかった。多忙な中を貴重な時間をもらってお話を聞けたのだから、話の中身には納得できなかったが、それ以上は無理に追及する必要も理由もなかった。が、その場を離れて立ち去ったはずの福島瑞穂が、すぐに踵を返してこちらに戻って来たのと、あの冷たい視線が意外だっただけである。「共産党を入れたら民主党が割れるのよ」、「3月いっぱいは法案の審議はできないの」。

福島瑞穂_7「どきどき日記」の記事にある写真は、恐らくその女性秘書が撮影したものだろう。秘書氏は、単に写真係だけでなく、あるいは重要な情報媒体である「どきどき日記」の編集と管理に深く関わっているのではないかと私は考えている。当該記事の後半に「質問をしてくれた人」の話が出てきて、「うまく伝わらなかった」ところを諄々と説明してくれている。あのフォローは、福島瑞穂本人の動機からの発想なのだろうか。私は、女性秘書が事後を案じて、「後でブログか何かで書かれるかもしれませんよ」と福島瑞穂に助言と忠告を入れ、それに応じた対処措置だったのではないかと想像している。その措置は政治的判断として正しいとも思う。きれいに丸めた形での「説明」での文書回答になった。だが、「言葉足らずで、うまく伝わらなかったのでは」と記事で言ってくれるのなら、あのとき時間はいくらでもあったのだから、本人から言葉を尽くして説明して欲しかったし、私が納得できるまで、あるいは私を論破するまで説明を続けて欲しかった。この文書回答も、実際のところ説明にはなっていない。ゼロ回答(=無策)の内容を柔らかい表現で取り繕っているだけだ。官僚が、全く前向きではないのに前向きにやりますと慇懃に野党議員に開き直っている答弁と同じ。

福島瑞穂_8派遣法改正の野党案については、「4月からすぐ議論ができるようにしたいと考えています」と言っている。これは、3月までは何も議論しないという意味である。1/15の夜の回答と同じだ。なぜ、今すぐに全野党で協議を始められないのだろう。2月と3月は派遣法改正は棚上げする気なのだろうか。法案の提出と審議は手続き上4月からでも、それまでに野党案を固めればよく、成案のための協議をすればよいではないか。何で時間を先延ばしにしようとするのか分からない。福島瑞穂は、「民主党のなかでもいろいろ議論があるでしょうから」民主党との合意がいつになるかは分からないと言っている。つまり、民主党右派が派遣法抜本改正に反対していて、製造業への派遣禁止に反対しているため、民主党右派に配慮をして、野党の派遣法改正の論議と合意を先送りしますと言っているのである。これは、派遣村や派遣切りの被害に遭っている労働者の立場に立ったとき、あまりに民主党に配慮しすぎた臆病で虚弱な姿勢ではないか。あの集会での福島瑞穂の威勢のいい挨拶を聞き、この実際の実情を見たら、誰もが意外で不審に思うだろう。「できるだけいい案を作りたい」とか、「いつというのは、まだ決まっていません」では説明になっているとは言えない。

福島瑞穂_9法律と政治の世界で長く生きてきた福島瑞穂に分からないはずはないと思うが、年度末の大企業の派遣切りを阻止する最も有効な方法は、野党が製造業への派遣禁止の法改正で結束合意することであり、その野党案を経団連と政府与党に突きつけることである。そして、国民的世論を下から盛り上げて、テレビ番組の討論を(道路財源問題や後期高齢者医療制度の議論のように)圧倒し、自民党の中からも製造業派遣禁止への同調者を出すように多数派工作をすることである。3月までの間に、製造業派遣禁止の法改正を政治的に既成事実にすることだ。そして、4月までに無用な派遣切りを絶対にさせないように、マスコミの世論を固めることである。実際に、1月5日に舛添厚労相は製造業派遣禁止を口に出し、1月6日には厚労省の広島労働局長も法改悪を懺悔しているのだから、政府や自民党の中でも製造業への派遣禁止は何もラディカルな要求ではない。内部留保を使えばいいのだから非現実的とは言えない。年度末の派遣切りを阻止するためにも法改正の野党案を早急に固めることが肝要であり、その法改正成案の原則に製造業派遣禁止を据えることが必要だ。そして、その原則とその日程で野党成案を纏める要は、国民が期待するのは、福島瑞穂の社民党なのである。

福島党首にお願いしたのは、どうか派遣村を裏切らないで欲しいということである。派遣村に口先で巧いことを言って、顔は民主党右派に向いているようでは、それは裏切り行為でしかない。派遣村をとるのか、民主党右派をとるのか、ショー・ザ・フラッグを鮮明にして欲しい。最後に、社民党への注文や批判は多々あるが、今回の出来事で私の福島瑞穂への評価が失墜したということはない。マキアヴェリは、「君主は狼のように狐のように」と言っているし、ウェーバーは、「政治をする者は悪魔と手を握らなければならない」と言っている。政治家に聖人君子の人格を求めるのは間違っているし、政治家でなくても人格の二面性は誰にでもあることだ。政治権力を持つ者が、権力者として人に振る舞うのは当然かも知れない。むしろ、テレビで見るような一面性に収斂していなかった点を大いに評価するべきかも知れない。2日経って、そのようにも思えてきた。

福島瑞穂_Z
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No title

派遣社員は正社員より首を切りやすいのであれば、リスクとリターンの関係から言えば、正社員より手取り額を多くするべきだと思う。
いわゆる派遣会社が儲ける率も1割にすべきだろう。 なぜそういう法律を作らないのだろう。経営者側からすれば売り上げが3割4割減る時に、人員を維持するのは無理だと思うのではないでしょうか。それより人手がいつも足りないと言われている、介護分野に人を回すための補助なり政策なりをうちだしたほうが良いのではないでしょうか。ブログの主はどう思われているのでしょう。

有料ブログを購読しました。さらなる発展を期待しています。

No title

欧州では現に一時雇用者の方が正社員より給料は高いそうですね。
小泉政権下で企業利益が雇用や従業員還元、下請け還元に回らず、もっぱら株式配当、役員給与に回る仕組みが作られてしまいましたからね。
派遣業の規制も勿論ですが、改革そのものを元に戻す必要があるんじゃないでしょうか。
膨大な内部留保を米国でのマネーゲームで溶かすくらいなら従業員や国内に還元してれば内需拡大にも繋がって過剰な外需依存(特に北米市場)にならずに済んだんじゃ無いでしょうか。
外需過剰依存と円キャリ逆流による円高が祟って自分達の首を絞めてると言う結果になってると思います。
ただフジTV報道2001の世論調査によると未だに小泉改革を評価してる国民が4割もいますから難しいでしょうね。
マスメディアは未だに竹中平蔵を重用して改革推進を煽っていますしね。
フランスのフィガロ紙は時の人としてケインズを大々的に取り上げたようですが、日本では残念ながら未だに新自由主義の亡霊に取りつかれたまんまです。
ただ政府紙幣発行論がちらほらと議題に上るようになって来ましたから多少は風向きが変わって来たのかなとも思います。
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