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マニフェストの弁証法 - 支配の道具だった範疇が抵抗の武器になる

マニフェストの弁証法_1丸山真男は、晩年の論文「思想史の方法を模索して」の中で、次のようなことを言っている。「一般に、ある制度なり、ある思想なりが、一定の歴史的条件の下で、一定のイデオロギー的機能を果たすべく誕生したとしても、そうした『道具』が主人の意図に反して、『目的の変生』を遂げたり、主人に向けられた逆の刃になる例は史上稀ではありません。むしろ思想史などはそうしたアイロニーに満ちています」(第10巻 P.322)。この叙述は、丸山真男が若き日に学問的影響を受けた新カント派のヴィンデルバントについて論じた部分で、「目的の変生」という思想史の用語もヴィンデルバントのものである。「道具」が主人の意図に反して逆の刃になる例として、丸山真男はヨーロッパの自然法思想を挙げている。現世のあらゆる人定法を神の意思たる自然法に基礎づけ、教会の秩序と支配を正当化した中世自然法が、ホッブズからロックを経て、やがて近代的な社会契約を根拠づけて王権神授説を否定する市民革命の思想的武器となる。生成されたイデオロギー的範疇が歴史の中で転成され、政治的担い手が変わり、意味と機能が変わる過程を追跡すること、それが丸山真男の思想史の重要なモメントだった。私は、あのマニフェストが、まさにそうした政治思想史の観察対象になるのではないかと直観する。意味が変容し、支配の道具だったものが、抵抗と変革の武器に転じつつある。  

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マニフェストの弁証法_z
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どんなに正しいことを言っても、どんな正論を言っても、今の日本には通用しない。日本人には通じない。岸を選び、美濃部を選び、青島を選び、石原を選び、小泉を選び、鳩山を選び、菅を選び、この後、誰を選んでも変わらない。なぜなら、国民がマスコミがおす人間を選ぶように簡単にだまされるから。国民が支持している、マスコミが大企業や国家権力側に立って、プロパガンダする限りは、この国はよくならない。今起きている中東の革命は、自由もなく貧困や迫害のひどさからおこったことでしょうし、ネットがあったからできたし、できつつあると思う。しかし、日本では、自ら民主化を行わずに、自由を与えられ、貧困とはかけはなれた生活をしているほとんどの日本人が、企業等に束縛されている今の生活を捨てて、自らの指導者を選べるとは思えないし、ネットがそんな役割を果たすとも思えない。

道具としての言葉

支配の道具が抵抗の武器になる、ときどき実感することです。
「男女雇用機会均等法」は、制定時、労働代表(総評)の女性
委員から、こんな法律ならつくらないほうがいいといわれつつ、
赤松良子氏らの説得でできました。それは橋頭保となり、
改善されてきました。そして何よりも、「日本国憲法」がそう
でしょう。

明治国家のほうが平成国家より、充実した政治的実在の
対象がある、これは、和魂洋才、独立自尊の時代の国家から、
特定の国、体制に従属して経済的果実を得る道を選択した
時点で、定められた道のように感じます。

もうひとつ、これは勝手な想像です。明治時代は、外来語を
つとめて意味のある日本語(漢語)に翻訳していました。理解
する道具としての言葉です。そして翻訳することで、多少
意味がずれても、自分なりに解釈し、内在化していた。変容
しても土着化し、自ら吸収することができたと思います。たと
えば経済という語、原語よりも豊かな意味があると思います。

戦後、あるときから翻訳をやめてカタカナ言語ばかりになって
から、外国の発想を理解しようとしても、すりより、まねごと
だけになってしまった気がします。最近の中国の独立自尊の
発展は、必要上いつも翻訳しないといけない事情が、多少
とも影響を与えているような気がしてなりません。













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