フォーラム神保町集会報告(1) - 小沢一郎の代表辞任を確信した夜

神保フォ_1_1昨夜(3/15)、フォーラム神保町主催の「青年将校化する東京地検特捜部」の集会に参加してきた。会場は満席で、座席400人に加えて立ち見客が大勢入り、全部で500人以上が狭い部屋にスシ詰めの状態になった。NHKとテレビ朝日のカメラも入っていた。開始40分前に入った私は中央前から3列目の場所を取ったが、そこは田原総一朗と向かい合う好位置だった。予想どおり人数は多く、聴講者の多くは真剣に耳を傾けていたが、パネリストの話が面白くなく、散漫で、前半の30分を過ぎたところからすっかり雑談モードになっていた。パネリストも飛び入りで指名された者も、各自が自分勝手な宣伝や主張を言い散らし、有意義な討論として実を結ぶことはなかった。著名人である彼らにとって、この集会は単なるライブトークショーで、観客に顔を見せて楽しませる興行なのだ。識者が国策捜査に抗議する集会だったはずだが、検察批判の中身も全く埋まらず、聴講者の期待や関心に応える分析や仮説は提供されなかった。ただ一つ、全体を聞き終えて私が確信したことがある。それは、秘書は確実に起訴されること。そして、小沢一郎は代表辞任を余儀なくされること。  

続きの内容をレジまぐ版に詳しく公開しました。コメントはこちらの方にお願いします。

正直に報告を申し上げて、内容のないパネルディスカッションに終わり、意味のない集会に終わりました。検察批判は盛り上がりませんでした。最後に登場した石井一の沈痛な表情と言葉が全てを象徴していたと思います。起訴は確実に行われる。再逮捕もあり得る。政治資金規正法の形式犯だけでは終わらない。勾留期限が切れるのは3月24日で、起訴直後からマスコミの猛烈な小沢叩きが始まり、その週末の3/29に千葉県知事選があります。それに敗北した民主党にマスコミが非難の追い討ちをかけ、それでも代表にしがみつく小沢一郎と執行部に猛攻撃が加えられます。総選挙を気にする民主党はこのままでは党内が持たず、それから、また、昨夜の雰囲気では検察批判の世論を盛り上げる理論的指導者も見当たらず、検察と官邸の思いのままの政治が貫徹するのは確実な情勢だと確信しました。

4月からポスト小沢の新しい日本の政治が幕を開けます。一つの時代が終わろうとしています。経世会支配から「政治改革」を経て今日に至る、小沢一郎の時代がいよいよ終幕を迎えます。とても長い時代でした。私のこれまでの人生の半分くらいを占める時間でした。ネットで流行した「小沢(さん)じゃなきゃ駄目」の黄色いフレーズもあと2週間です。諸行は無常、盛者は必衰、万物は流転す。


神保フォ_1_z


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どうでしょうか

西松の一件は本来長野県知事の方をやるのが筋だったのが、検察側の大チョンボで自殺者が出たため、急きょ矛先を小沢に向けたというのが真相。このため検察側の準備不足が否めないように見えますが。

また、14日の岡田氏の爆弾発言や15日に小沢批判の急先鋒だった仙石氏が検察の無理筋捜査批判からみると、民主党の党内世論は必ずしも小沢おろしの方向に向かっていないように思いますが。

小沢一郎と共に失うもの

 残念ながらこの国は1945年8月15日以前に戻るという完全敗北を決したわけですね。憲法改正され、アメリカに命と資産を収奪され用済みになる数年後、主犯の罪人は富を持って逃げ出し、干からびた日本しか残されなくなるまで我々が望む社会はもう訪れないと考えるべきですね、仕方ないでしょう本来なら先の大戦で本土決戦でドイツのように国中枢を徹底的に潰さなかったことが原因なのですから。

理念なき人々

>田原総一朗

筑紫哲也の追悼番組(TBS)でこの人が、
「戦友を失った思いだ」みたいなことを言ったのを聞いたとき、
「なに言ってんだか」
「口に糊するためにメディアを汚してるやつが、筑紫哲也の仲間みたいな顔すんなよ」と思いました。
朝日ジャーナルの編集長だった頃の筑紫さんはちょっとアレでしたが、ニュース23の筑紫さんには、けっこう感心してましたんで。

>前原誠司

自民党のアキが無いんで民主党から出ている機会主義者。
師である高坂正尭先生の評価を落としめる存在。
「政治経済」でなく「政治経営」を教える(爆笑)、松下政経塾出身。
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