スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

麻生首相の権力犯罪 - 官邸と検察による小沢失脚謀略プロジェクト

漆間_a小沢一郎の代表辞任で流れが固まったかに見えた政局が、例の政府高官の発言の一件で再び揺り戻しが始まり、情勢は混沌として行方が定まらなくなってきた。週末の政治番組も小沢叩きの狂騒ショーになるかと想像したが、どうやら状況の変化を受けて自民と民主の両方にバランスを取る演出と報道に転換した気配が見られ、田原総一朗の番組では田中真紀子が生出演する企画が組まれている。当然、そこではロッキード事件の「不当捜査」が槍玉に上げられ、検察ファッショを糾弾する豪快な真紀子節が炸裂して視聴率が稼がれるところとなるだろう。田原総一朗と田中真紀子のユニゾンによる検察ファッショ批判の大合唱になると思われる。週末に調査して週初に発表する予定のマスコミの世論調査も、政情の変化を受けて設問そのものを設計変更せざるを得なくなった。小沢批判の民意だけでなく、検察批判や自民党批判の世論が反映された調査結果が出るように修正される。この世論調査の報道で小沢一郎が窮地に立たされると予想されたが、その事態は避けられたと見てよいだろう。  

麻生首相の権力犯罪_2国策捜査の問題について、最初に、ロッキード事件を例に引いて民主党の国策捜査批判に反論した町村信孝の3/5の発言について取り上げたい。NHKの7時のニュースでも紹介されたが、 「簡単に検察を動かせるなら私どもの元首相が逮捕されるなんてことはなかった。常識を欠いた無茶苦茶な発言だ」と言っている。政府には検察の捜査に介入する権限や余地は一切なく、情報も全く知らされないと言っているのである。私を含めて当時を覚えている人間は、この町村信孝の発言に相当な違和感を覚えたのではないか。田中角栄逮捕を決断して検察にゴーサインを出したのは総理大臣の三木武夫である。この事実は当時のマスコミでも報道されたし、三木武夫自身が後日の回顧談で心境を証言していたのではなかったか。三木武夫が首相でなかったら田中角栄の逮捕はなかった。このことはわれわれの常識である。私はこの事実は日本の現代史の常識だと思っていた。だから、町村信孝の歴史修正主義の発言に開いた口が塞がらない。検事総長は法相を通じて三木首相に角栄逮捕の諾否を打診し、権力トップの最終判断を得たのである。

麻生首相の権力犯罪_3今度の秘書逮捕は、明らかに麻生首相周辺の策動であり、指揮しているのは麻生首相本人である。そう疑い得るに十分な状況証拠が散見されるようになった。特に私が今度の捜査に麻生首相の臭いを嗅ぐのは、検察の片手落ちと露骨な国策捜査に対する批判が世論やマスコミから上がったとき、急に態度を変えるように、姑息に自民党議員関係者に対する捜査を開始して、それをマスコミに漏らし始めた動きを見て直感するのである。この動きには人間の性格が滲み出ている。軽薄な小物の人格が投影されている。この捜査は最初から最後まで政治目的の捜査であり、政治世論のための捜査である。だから、旗色が悪くなると捜査を方向転換する。世論の風を気にして匙加減の調整をする。本来、検察官僚が骨組みを組んだ捜査というのは、このように日々の世論動向に左右されて匙加減するような軽薄な性格にはならない。愚劣な政治家が指揮を執っているから、ここまで政治臭が漂う捜査になるのである。政治的欲望が露わに表出して、世論やマスコミの顔色を窺う捜査になるのだ。麻生首相と特捜部長の佐久間達哉は繋がっている。二階俊博の方に手を伸ばすよう指図したのも麻生首相だ。

麻生首相の権力犯罪_4二階俊博が選ばれたのは、二階俊博が自民党の傍流の派閥領袖だったからで、最大派閥の尾身幸次や森喜朗に捜査が及ぶのを防ぐ身代わりだったのではないか。二階俊博は道路族の重鎮であり、旧来型すなわち利益誘導型を標榜している政治家であり、総選挙で霞ヶ関批判を戦略的な宣伝材料に考えている麻生首相としては、二階俊博と道路族が世論の批判を浴びるのは悪くない。小沢一郎と経世会、二階俊博と道路族、これらは悪の表象となり、旧弊の象徴として「国民の敵」に仕立てられ、選挙戦でマスコミが攻撃する格好の対象となる。さて、政府高官発言と二階俊博への疑惑転移で絶体絶命の危機を脱した感のある小沢一郎だが、まだ安泰になったわけではなくて、来週には検察の参考人聴取のヤマ場が控えている。報道が表現を「事情聴取」から「参考人聴取」に変えた点に意味があるのか不明だが、この参考人聴取が政治目的のものであり、麻生首相の指示を受けた捜査であり、小沢一郎を代表辞任に追い込む作戦の詰めの一手であることは間違いない。週末から週初に世論がどう変わり、マスコミがどう報道するかで状況が変わるが、麻生首相が小沢一郎の検察聴取を簡単に諦めるとは思えない。

麻生首相の権力犯罪_5この「参考人聴取」は、単に茶飲み話の形式的なもので終わるだろうか。その可能性もないわけではない。だが、検察はおそらく、小沢一郎を本件すなわち西松建設をめぐる政治資金規正法違反事件の主犯として立件する用意を整えているはずだ。大久保隆規を事件の末端実行犯に位置づけ、真の主犯を虚偽記載を指示した小沢一郎にする構成要件に変え、小沢一郎を逮捕起訴するのではないか。少なくとも東京地検に召喚して聴取するときは、逮捕を射程に入れて尋問を準備するに違いない。どのような供述が返ってきても逮捕状が執行できるように、事前に地裁周辺を固めているはずだ。例えば1回目の聴取では軽いジャブでそのまま帰宅させ、マスコミと世論の反応を窺い、新聞とテレビの小沢批判で民主党内が紛糾して代表辞任に至ればそれでよし、辞任せずに粘れば2回目の聴取をして逮捕に踏み切る。そういう二段構えの作戦もある。もし仮に、この参考人聴取が逆に世論の非難を浴び、国策捜査批判と検察ファッショ批判の声が轟々となる事態になれば、聴取は失敗であり、2度目の聴取はなく、検察は敗北して秘書の起訴さえ危うくなる。小沢一郎と検察の戦争は、小沢一郎と麻生首相の戦いでもあり、世論とマスコミがどう動くかで勝敗が決せられる。

麻生首相の権力犯罪_6政府高官の発言によって国策捜査の真実が漏れたことで、この西松建設事件は単に小沢一郎による政治資金規正法違反や贈収賄事件ではなく、総理大臣と検察特捜部による前代未聞の権力犯罪としての様相がくっきりと浮び上がってきた。これは検察の捜査権を恣意的に利用した麻生首相の政敵追い落としの謀略工作であり、三権分立原理が定立された民主主義国家ではあってはならない窮極の権力の濫用事件である。総理大臣の権力犯罪である。特捜部は首相の私兵になっていて、刑事法の適用と捜査権力の執行を首相個人の政治謀略への奉仕に不当に隷従させている。私は、政治資金規正法の従来の適用を変えて、企業献金の悪習に厳罰で臨んだ今回の検察の捜査方針は支持する。だが、総理大臣の政治的私兵となり、選挙で与党を勝利させるために粗放な国策捜査に狂奔加担した行為は絶対に許すことはできない。民主主義と法治国家の基本前提を危うくする空前の権力濫用であり、国民に対する重大な犯罪行為であり、検事総長と高検地検の検事長と特捜部長は責任追及を受ける必要がある。どの段階で大久保隆規の逮捕が決定されたのか、従来の規正法の適用を変える法的判断はどういう事情と経緯で下されたのか、選挙が近い政治情勢への介入や影響は本当に考慮されなかったのか。

麻生首相の権力犯罪_7それらが検証されなければならない。西松建設前社長の国沢幹雄が外為法違反容疑で逮捕されたのが昨年の11/20。麻生首相は10月と11月に二度解散を打とうとして取り止めている。内閣支持率が劇的に低下するのは12月からで、12月以降は解散風を吹かすこともできず、景気と予算を口実にして見苦しく政権延命を続けるしか手がなかった。民主党に打撃を与える偽メール事件的な「神風」を喉から手が出るほど欲したはずで"あり、有効な情報材料を周囲に探索させていたはずだ。国沢幹雄に対する2か月間の取調で、小沢一郎への迂回献金が洗い出され、その詳細が逐一官邸にもたらされ、選挙対策の秘密兵器として熟成され、「政治団体を迂回した企業献金の摘発」という秘書逮捕を正当化する法的根拠を練り上げたのだろう。ネットの一部で言われているように、この事件の摘発に際しては小沢一郎側に協力者がいて、内部告発的に情報が入らなければならない。国沢幹雄だけの供述では、あれほど明解に「事件の構図」が暴かれることはなかった。小沢一郎の元秘書で次期衆院選で自民党の候補者として岩手4区から出馬する高橋嘉信が、恐らくこの検察と官邸の秘密プロジェクトに絡んでいる。であるとすれば、秘書逮捕で作戦が始動した後、高橋嘉信は週刊誌やテレビに積極的に情報を持ち込んでいるはずで、それらが小沢叩きの地元ネタとして活用される予定だったはずだ。

しかし、官邸と検察による巨大な権力犯罪のプロジェクトの疑惑が浮び上がったとき、高橋嘉信の動きは逆に権力犯罪を立証する梃子にもなる。リバースがかかる。高橋嘉信が特捜部の検事と12月から1月に接触した事実はなかったか、件の政府高官との接点はなかったか、それを調べて疑惑が出てくれば、今回の恐るべき謀略の一端が明らかになるだろう。


麻生首相の権力犯罪_Z


スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

No title

検察や軍部、プレスを走狗に用い、正当な手続きも国民的合意もなしに動員して金大中氏を拘束した全斗煥のやりかたに、麻生政権のやり口はそっくりだと以前に申しました。
「私兵」という表現、今回の洞察は、卓抜で、ことの本質を言い得ていると思います。
岡っ引き根性の私兵化された、国民に選挙されているわけでもない集団によって、ほんとうにとんでもないことが起こっています。彼らこそまずは国民の前に、真摯に説明責任を第一義に果たすべきなのです。「関係者の話で明らかになった」ではもはや通用しません。そしてそれは、インターネットで結ばれた人間間のつながりがあって初めて穿たれたものだと思います。

No title

裏で糸を引いていたのは、五輪くんで間違いなさそうですね。
某所でその情報を掴んでいましたが、やはりというべきでしょうか。
もっとも、仕掛けの目的が悪印象を国民に植え付けるのが目的ですので、その意味ではある程度の目的は達成されてしまった感があります。
いずれにせよ、麻生氏に三木さんの真似は出来んのは間違い無いでしょう。
そんな度胸も清廉さも無いし、やり過ぎれば「ブーメラン」正に動くに動けなくなってしまった。碁の勝負で言えば、勝つつもりで打った一手が慢心からて悪手と化したようなモノです。
下手すればこのままこう着状態、あとはウヤムヤという結末も見えてきた感を受けますね。

No title

小沢一郎公設秘書逮捕で、当サイトの「限定公開 西松建設取材メモ」に問い合わせ多数
ttp://officematsunaga.livedoor.biz/archives/50782256.html

こういう予言めいた記事もあり
本当に今回の捜査は謎が多いですね
プロフィール

世に倦む日日

Author:世に倦む日日
(世に倦む日日FC2版)

最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
リンク
access countベキコ
since 2004.9.1












RSSリンクの表示
アクセス数とメール
エキサイト版に避難中です。
FC2のふざけた釈明

access countベキコ
since 2004.9.1


  
ご意見・ご感想

Twitter
Google 検索ランキング
下記のキーワード検索で
ブログの記事が上位に 出ます


竜馬がゆく
花神
世に棲む日日
翔ぶが如く
燃えよ剣
王城の護衛者
この国のかたち
源氏物語黄金絵巻
セーフティネット・クライシス
本田由紀
竹中平蔵
皇太子
江川紹子
G20サミット
新ブレトンウッズ
スティグリッツ
田中宇
金子勝
吉川洋
岩井克人
神野直彦
吉川元忠
三部会
テニスコートの誓い
影の銀行システム
マネー敗戦
八重洲書房
湯浅誠
加藤智大
八王子通り魔事件
ワーキングプアⅢ
反貧困フェスタ2008
サーカシビリ
衛藤征士郎
青山繁晴
張景子
朱建栄
田中優子
三田村雅子
小熊英二
小尻記者
本村洋
安田好弘
足立修一
人権派弁護士
道義的責任
古館伊知郎
国谷裕子
田勢康弘
田岡俊次
佐古忠彦
末延吉正
村上世彰
カーボンチャンス
舩渡健
秋山直紀
宮崎元伸
守屋武昌
苅田港毒ガス弾
浜四津代表代行
ガソリン国会
大田弘子
山本有二
永岡洋治
平沢勝栄
偽メール事件
玄葉光一郎
野田佳彦
馬渕澄夫
江田五月
宮内義彦
蓮池薫
横田滋
横田早紀江
関岡英之
山口二郎
村田昭治
梅原猛
秦郁彦
水野祐
渓内譲
ジョン・ダワー
ハーバート・ノーマン
アテネ民主政治
可能性の芸術
理念型
ボナパルティズム
オポチュニズム
エバンジェリズム
鎮護国家
B層
安晋会
護憲派
創共協定
二段階革命論
小泉劇場
政治改革
二大政党制
大連立協議
全野党共闘
民主党の憲法提言
小泉靖国参拝
敵基地攻撃論
六カ国協議
日米構造協議
国際司法裁判所
ユネスコ憲章
平和に対する罪
昭和天皇の戦争責任
広田弘毅
レイテ決戦
日中共同声明
中曽根書簡
小平
国民の歴史
網野史学
女系天皇
呪術の園
執拗低音
政事の構造
悔恨共同体
政治思想史
日本政治思想史研究
民主主義の永久革命
ダニエル・デフォー
ケネー経済表
価値形態
ヴェラ・ザスーリッチ
李朝文化
阿修羅像
松林図屏風
奈良紀行
菜の花忌
アフターダーク
イエリネク
グッバイ、レーニン
ブラザーフッド
岡崎栄
悲しみのアンジー
愛は傷つきやすく
トルシエ
仰木彬
滝鼻卓雄
山口母子殺害事件
ネット市民社会
QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。