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『龍馬伝』高知の旅 ? 安芸の散策

安芸_1弥太郎の安芸は、とても静かないい町だった。「都会の喧噪を離れて」という言葉があるが、その言葉がよく似合う風情のある場所で、しっとりした余韻が心に残る散策空間だった。NHKが言っていた「里山」の言葉も思い浮かぶ。ここは何年かに一度、都会生活で心も体も疲れた者が、旅人になって一人で歩くのにいい環境だ。私には、何年かに一度そこを歩きたい場所があり、例えば、奈良の唐招提寺から薬師寺に至る田園の小径がそうだが、今回歩いた安芸の野良時計から武家屋敷の周辺も、その一つに加えてよいと思った。閑かで心が落ち着くのである。その閑けさは、長閑(のどか)と言うより清閑という言葉の方が似合っている。小径があり、生垣があり、家屋と庭園の並びがある集落だが、ただの辺鄙な田舎があるのではなく、訪れる人のために空間がデザインされプレゼンテーションされている。閑かな中に意匠があり、人が人のために準備したもてなしがある。そして、その土地に暮らす人の静かな誇りがある。寂れていない。空間が磨かれている。放っておけば廃れるものを、町の人の緊張感がそうさせずに美しさを維持している。安芸は三方を山に囲まれた盆地状の地形だが、歩くと山が実際の距離よりも近くに感じる。どう表現すればよいか、空気が澄んでいるため、遠くの山林の表面がハイビジョンのようにくっきり高精細に見えるのだ。そういう山に囲まれた中に、野良時計と武家屋敷の閑かな散歩道がある。  

続きの内容をレジまぐ版に公開しました。コメントはこちらの方にお願いします。

安芸_z

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歴史への探訪

「家族に乾杯!」の安芸行は、私も拝見しておりました。あの番組は、時代に稀有な家庭訪問番組と捉えています。

地方の疲弊が謳われて久しい昨今ですが、「家族に乾杯!」に見る土地の人々は、鶴瓶さんの人格に呼び寄せられてか、どの方も皆さま快活のようで、希望の笑顔に満たされているように感じます。どの方々の口にも、政治への批判などは皆無に編集されていますが、逆に本日の記事で、政治に触れた社会基盤変革の提示に、筆者さまの姿勢を強く感じます。

「新日本紀行ふたたび」などの良質な番組がNHKでは配信されていますが、その風景はどこも日本人固有のわび・さびに満たされた俯瞰でしかなく、土地の人々にくみしないドライさが、撮影側の一つの姿勢として固持されているように感じます。

この点、鶴瓶さんの紀行の数々には、土地土地の市民の生活と日常の愛情や言葉の風景がふんだんに満たされていて、「人間そのものへの礼賛」を強く感じる要因の一つになっています。

安芸の土地の皆さまの生の言葉をご紹介下さったことに感謝申し上げます。龍馬伝のエンディング後の紀行が、こうしてまた身近なものになりました。

いつか、このような紀行文の執筆ができる日々を夢見
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