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雇用対策で巻き返す菅直人 - 農林業と介護を受け皿にする構想

官直人の雇用対策_1週末(10/11)の政治番組に菅直人が出演して、雇用対策の問題で興味深い話をしていた。最初に、司会者の田原総一朗が菅直人に意味深で意地悪な一言をぶつけ、「どうも、たいへん出にくいところをようこそ」と切り出した。これは、国家戦略担当大臣の実権を奪われて、事実上失脚状態になっている菅直人への嫌がらせであり、田原総一朗の意図は、番組の対論で、菅直人が内閣の中で窓際に置かれ、予算編成にも政策決定にも何も関与できない現状を晒しものにして辱める点にあった。菅直人の動きを封じている張本人の藤井裕久を最初に登場させ、控えの席で順番待ちさせる屈辱を与えた演出も周到で悪辣だ。本来、職位は副総理の方が上であり、副総理が格下閣僚の政策論を黙って聞いていなければならない図はないのである。だが、さすがに菅直人は切り返しの名手で、窓際業務として与えられた「雇用対策」をテコに、本格的な「国家戦略」を印象づける政策構想を案出し、それを国民の前に披露する反撃の政治に出ていた。メイクセンスなアイディアを提示して説得できる能力が、他の政治家と菅直人を分ける。菅直人は、これから年末にかけてヨリ悪化が予想される雇用情勢に対応し、さらに公共事業削減の余波で放出される建設業関係の余剰労働力の受け皿として、幾つかのプログラムを検討中である旨を開陳した。それは同時に産業育成の具体政策にもなっていた。一つは介護、もう一つは農業と林業。  

続きの内容をレジまぐ版に公開しました。コメントはこちらの方にお願いします。

昨夜(10/13)の報道ステーションで、タイミングよくこの問題について特集していました。基本的に、菅直人が説明しているとおりですが、報道で驚いたのは、鳩山政権による公共事業の削減で生み出される失業者の規模です。現在、550万人が雇用されている建設労働者のうち、(1兆2千億円の公共事業の削減によって)150万人の雇用が失われる事態がすでに推計されていました。その中で林業に吸収できるのは、わずか25万人です。残りの125万人はどうなるんでしょうね。

菅直人の「雇用対策本部」について、私は積極的な視線で見ていたわけですが、現実はどうやらもっと厳しい話のようです。現在、失業者が380万人、企業が社内に抱えている余剰人員が600万人、これから建設業で掃き出される人員が150万人。建設業は単に建設業の雇用だけを守っているわけではなくて、そこから地域経済にお金が回って、波及効果で潤している部分があります。今、日本の失業率は5.5%ですが、ひょっとしたら、来年は10%になっているかもしれません。

まさに失業大国。民主党は「官僚の無駄を削って子育て支援に」と言っていますが、実際の政権運営で見込まれているのは、官僚が天下りした公益法人を潰して掃き出す天下り官僚の数ではなくて、地方の公共事業を取りやめて潰す土建会社とか、地方のハローワークに追い出す建設労働者の数のようです。まさか、介護労働者を500万人、新規に創出するというわけではないでしょうね。官僚の無駄を削る話はどうなったのでしょう。また、小泉・竹中の構造改革と同じように、傷みは地方に住む国民にだけ押しつけられるのでしょうか。

官直人の雇用対策_z1官直人の雇用対策_z2官直人の雇用対策_z3


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コメント

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2大ガン

それにしても、藤井裕久と平野博文による菅直人外しはえげつないものがありますね。
内閣が動き出す前からこの2人が大きな問題である、といち早く指摘していたテサロニケ氏の目は確かだったというほかありません。平野はかなり早い段階から国家戦略局の設置法案の先送りを明言し、その後にいろいろな法案の先送りが決定して臨時国会で戦略局設置の法案を通すだけの時間が確保できるようになって以降も、この法案を早く通そうとする意思を全く見せていません。最初は(他の法案のあるため)審議時間が取れないことを理由に戦略局設置法案の先送りすると言っていましたが、これが全くの嘘っぱちであったことはもはや明らかです。

藤井は予算削減を主導していますが、本来民主党政権が目指していた「官僚による無駄を削減して、それを生活再建に使う」という意図からはどうにもズレたものを強く感じます。「ただ削減することが善である」という、いかにも財務省的な臭いばかりがプンプンとしてきています。ブログ主が藤井に対して懸念していた通りの展開になっていますね。

湯浅誠氏が国家戦略室入り

菅副総理、GJ!

民主・社民・国民新党連立政権は、
国民が失業・廃業しても、ネットカフェ難民、ホームレス、そして自殺・餓死・凍死・病死などに
追い込まれないようすべての国民に「健康で文化的な生活」(憲法25条)を
保障する仕組み(制度)を創っていただきたい。

反貧困ネットワークの湯浅氏、国家戦略室の参与に起用へ
http://www.asahi.com/politics/update/1014/TKY200910140235.html
政府、国家戦略室参与に「年越し派遣村」村長・湯浅 誠さんを起用する方針固める
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00164751.html
派遣村の湯浅氏 国家戦略室に
http://www3.nhk.or.jp/news/k10013103151000.html
国家戦略室 参与に湯浅氏を起用
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2009101402000100.html

湯浅誠氏は、菅直人氏の後継者になっていただきたい。
来年の参院選に出馬し、当選後、貧困問題担当相(仮称)に就任してほしい。

竹中平蔵氏は、「現代奴隷制」を導入することによって、憲法25条を踏みにじり、日本を貧困大国にしてしまいましたが、
湯浅氏には、逆に、憲法25条を具体的な権利として国民に保障するような国づくりを期待したい。
(プログラム規定からの転換)

また、20兆円規模の財政出動を唱える亀井大臣にも賛成。
国債を発行してでも、雇用政策の財源に充てるべきです。

“補正 3兆円より大幅増を”
亀井大臣は、財源の確保について「特別会計を思い切って切れば、20兆円ぐらいはすぐに生まれる。
場合によっては、建設国債の発行という手もあるので、財源は柔軟に考えればいい」と述べました。
http://www3.nhk.or.jp/news/k10013097951000.html
亀井氏が財務大臣になってほしい。

なお、国民新党のマニフェストでは、なんと200兆円規模の財政出動が明記されています。

反転攻勢

菅直人の反撃が始まりました。しかし、湯浅誠氏の国家戦略室参与就任は予想できませんでした。明日はクローズアップ現代に出演するようです。その前に布石を打っておきたかったのかもしれません。今後の動向から目が離せません。
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