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長崎の原爆の日 - 「核の傘」発言をめぐる政治と谷口稜曄の勇気

長崎_1長崎の原爆の日については、残念ながら外国の通信社の関心は低く、広島に較べて発信されている報道記事が極端に少ない。APは田上市長の「平和宣言」を伝えた東京発の記事を配信しているが、現地にカメラマンを派遣しておらず、写真は共同通信のものを使っている。広島の8月6日を注視した熱い関心とは雲泥で、ネットの中を探しながら拍子抜けさせられる。しかし、広島の原爆の日を取材した外国の報道に再度目を転じれば、質量ともに充実した内容にあらためて興奮させられる。特に注目すべき点は、8月6日に世界各地で原爆の犠牲者を悼み核兵器に反対する市民の行動があったことで、少なくとも世界の4都市で反核の抗議行動が起きている。ムンバイでは学生たちが集会とデモ行進を行った。ブダペストでは国会議事堂の前で、アスンシオン(ウルグアイ)では英雄霊廟の前で、市民がダイインを行った。サンチャゴではプラカードを掲げた市民が米国大使館前で集会をした。これらの世界の動きについては、本来、被爆国であるわが国の公共放送こそが率先して取材し報道しなくてはならないはずだ。他国の報道機関が見落としたものでも、日本の公共放送は拾い上げて国内と世界に伝えなければいけないはずである。NHKがこれらの出来事をニュース番組で紹介しなかったことは残念だった。  

続きの内容をレジまぐ版に公開しました。コメントはこちらの方にお願いします。

記事では以下のことを書きました。(1)長崎原爆被災者協議会の谷口稜曄会長が麻生首相の「核の傘」発言に抗議してくれたおかげで、「核の傘」発言に反対する立場が少数異端にならずにすんだこと、(2)民主党は、8/6から8/9までの間、ついに一度も麻生首相の「核の傘」発言を正面から批判することなく曖昧に逃げたこと、(3)朝日新聞は、その民主党以上に核政策に関して政府自民党寄りの記事を平然と書き、この時期に被爆者の願いや祈りを無視して外務官僚の立場を代弁していること、(4)NHKの長崎放送局と本社報道局との間には「核の傘」発言に対する温度差があること。

被爆者が体験し現在も続いている痛みや苦しみや悲しみ。それが世界に発信され、世界を動かして、核廃絶の世論が高まり、64年かけて広島の式典に参列する国が59か国になったわけです。日本の政府や政党や新聞社の幹部や担当者たちは、なぜ被爆者の体験や切実な声に心を動かされるということがないのでしょう。熱線と放射線と放射性物質による痛みや苦しみに悲しみに思いをやるということができないのでしょう。自分の国の犠牲者や被害者なのに。生活保護の母子加算廃止とか水際作戦とか、障害者自立支援法とかも同じ論理と心理ですよね。

長崎_z2長崎_z1長崎_z2長崎_z4


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No title

 この時節の、現首相の「核の傘」発言はとうてい許せない。
もうすぐ政権担当者から降りられるようなので、もうしばらくの我慢だと思って、今まで書くのをひかえていたが、いったいアナクロニズムと呼ぶにも恥ずかしいこの言動はなんなのか。核の傘を手に持った当の大統領が「もうそろそろ傘をたたみますよ」と言ったのも、この御仁には聞こえなかったのだろうか。

 この首相の係累たちがかかわる歴史の暗部もまだ暴かれていない、―という出だしで、辺見庸氏は弾劾されています。
―麻生財閥が九州の炭坑で朝鮮人たちにいかにひどいことをやったか。低賃金で過酷な労働をさせた。その直系の首相がアキバに行って「オタク諸君!」と演説し、それを大喜びする若者たちがいる。メディアが面白おかしく取り上げる。日本とはそんな国です。この国自体が精神分裂の大いなる対象にならなければいけない。
 僕もまったく同感です。

 世に倦む日日さんに薦められた読んだ辺見氏のこの一連の文章には、首相の祖父にあたる人の朝鮮戦争に対する暴言など、さまざまな情報があるのでぜひ皆様に読んでほしいと思いますが、ここではもうひとつだけ抜粋します。
氏がジョン・ダワー著の「敗北を抱きしめて」を読んだときの感想。
―長崎に原爆が落とされてからそんなに間もないときに「ミス原爆美人コンテスト」を長崎でやったという。おそらくは占領軍をよろこばせるために。そんなことがこの本には書いてある。非常に冷静な筆跡で、深い分析がなされている。日本はいわば自分史を、他国の人にやってもらわないとできない国なわけです。

 今日の記事にあるように、政権交代がなったとしても、民主党も、外務官僚に牛耳られた外交しかできないとしたら、お先真っ暗ですよね。

 当方NY金魚の反核記事 http://nyckingyo.exblog.jp/10079525/
はオバマのチェコ宣言をリンクして、この理想論を賞賛して終える予定です。明朝もう一度お立ち寄りください。

 昨日のコメントのくり返しになりますが、さまざまな想いを統一し、世界の反核運動を推進する、強くてやさしい日本の指導者の登場を、こころから願ってやみません。
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