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期待外れだった『「小沢vs検察」にみる検察と報道のあり方』シンポ

226シンポ_1先週末、雨の中をシンポジウム「『小沢VS検察』にみる検察と報道のあり方」(2/26)に出かけた。行こうかどうか相当に迷ったが、率直なところ、何も収穫はなかった。話のネタにはなるけれど、それだけの意味しかない。討論にはテーマと構成がなく散漫で、個々のパネリストの話も面白くなく、集まった人数が多かったわりには会場は盛り上がらなかった。文京区民センターの会議室には450人が集まった。当初の予定の2倍の人数で、事前の関心はとても高かったが、主催者である「創」はこのイベントをカネ儲けの動機で企画した印象が強い。無理やり詰め込んで入場料を取っていたし、司会を務めた「創」編集長の篠田博之は、最初からずっと「創」の宣伝口上ばかり並べて時間を潰していた。シンポジウムは18時から始まるはずなのに、待たされた参加者が会議室に入れたのは18時15分で、開場が遅れたのは、客席の椅子を並べていたからだと説明していた。結局、30分遅れでようやく討論会が始まった。思うことは様々ある。主催者の出鱈目さとパネリストの熱意のなさ、そして、ここに来ている人間たちは何なのだろうという不思議な感覚。一般の市民も多いが、いわゆる業界ゴロと言うか、この話題でメシを食っている人間とか、メシにありつこうとしている人間が多く来ている。東京ならではの雰囲気で、私はこの饐えた空気の臭いが昔から苦手だ。自称フリージャーナリストの集団。そういう参加者の素性を知り尽くしていて、業界の馴れ合いを仕切っているような篠田博之の態度。

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派遣法改正と社民党 - 福島党首の「きちんと」「きっちり」「しっかり」

福島党首_1一昨日(2/24)、労働者派遣法の改正要綱が労政審議会から長妻昭に答申された。いわゆる骨抜きの要綱であり、常用型派遣の定義を「1年超の見込み」があればよいと抜け穴を認めて、製造業派遣の禁止を事実上潰した内容のものだが、この要綱に沿って政府が3月上旬に国会に法案を提出する日程が固まった。昨日(2/25)の朝日(3面)の記事では、この要綱に対してずっと抵抗を続けてきた社民党と国新党が、閣議決定に応じるかどうかが今後の焦点だと書いている。先週(2/16)の読売の記事では、社民党と国新党が要求していた労政審の要綱の修正を諦め、骨抜きのまま諮問することを認めたとある。読売の記事だから、バイアスに対してインタプリタをかけて読まなければならない。が、少し興味を惹く記述があり、2/16に党首の福島瑞穂は記者会見で党の修正案を発表する一方、幹事長の重野安正は厚労省の担当者と協議して要綱の諮問に了承を伝えている。民主党の法案日程を承諾している。二人の間で矛盾した行動が同じ日に行われている。これはどう考えればよいのだろう。読売が、恰も社民党の内部で意見が割れているように見せるべく情報操作しているのだろうか。それとも、社民党執行部が周到に役割分担して、左の世論向けに福島瑞穂に要綱修正の強硬論を言わせ、右の世論向けに重野安正が民主党との妥協協調の「大人の対応」を示しているのだろうか。

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湯浅誠の内閣府参与辞任 - 誰が派遣法改正骨抜きの黒幕なのか

湯浅誠辞任_1あと1か月もすれば、東京も桜の季節になる。東京周辺でちょうど桜が満開になるとき、神田の一ツ橋中学校で反貧困フェスタが開催される。この催し物には確実な感動と発見の収穫があるので、私は必ず参加することにしている。今年はまだネットに案内の予告が発表されてないが、例年の日程を考えると、3/27(土)が開催日となるはずだ。おそらく、2/28(日)にNHKスペシャルで湯浅誠の特集があるので、その放送の直後にネットに反貧困フェスタの告知を出すのではないか。そうすれば、イベントに集客する宣伝効果が上がる。その湯浅誠が内閣府参与を辞任した。先週、そろそろ労働者派遣法改正をウォッチする記事を上げなくてはと考え、湯浅誠は内閣府参与なのに何をしているのかと怠慢を叱咤するタイトルを準備していた。ところが、予定していた日(2/19)の朝日紙面(4面)を開いたら、何と参与辞任の報道があり、結局、ブログに批判記事を上げることはできなくなった。湯浅誠の公式の発言では、例の年末年始のワンストップサービス(公設派遣村)が一段落したので、ここで一区切りつけたいと辞任の理由を説明している。当然、これは表向きの口上で、真の理由や事情は別にあるのだろう。私が推測する最も大きな理由は、労働者派遣法改正が全く滅茶苦茶な中身になっていて、その責任の追及を受ける立場に居続けるのを避けるべく、政治的な判断で辞任を選択したものと思われる。

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週刊東洋経済の「新聞・テレビ断末魔」特集 - 中身のない業界広報

東洋経済_1先週号(2/20号)の週刊東洋経済が、「新聞・テレビ断末魔」の特集をしていた。買おうと思って書店に足を運んだが、先週の水曜(2/17)にはどこも売り切れで、入手するのに手間がかかり、発売から1週遅れで読むことになった。この特集は世間の関心が高く、タイトルを打つと人が群がるのである。同じ企画を東洋経済は1年前に特集していて、そこでは氏家斉一郎が、「民放キー局で生き残るのは2、3社」と衝撃の発言をし、大きな話題となった出来事があった。私もブログで取り上げた。1年後の今回の特集は、昨年よりも内容は多岐でページ数も多い。だが、記事の中身は昨年の号ほど面白くない。興奮を覚える分析と主張がない。一読して、これは明らかに二匹目のドジョウ狙いの企画で、昨年ほどの先鋭で痛快な問題視角が編集部にないのだ。記者の署名も変わっている。ページのボリュームは「ふくらし粉」の印象を受ける。何やら、最初から売りが目的であり、マスコミ産業の現状を抉るジャーナリズムとしては不合格である。記事の性格がパブリシティ的で、つまり、マスコミ大手の社長に無難な経営話を喋らせ、それを平板に並べて誌面を埋めている。業界の経営トップの言い分を発信させ掲載してやっているだけで、独自の観点で取材分析した経営評論になっていない。結論として、これはいわゆる「業界の広報」であり、特に新聞やテレビで仕事をしている人間を恐怖で脅して買わせている。

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『龍馬伝』第8話を見る - 野中兼山、吉田東洋、吉田茂の類型と系譜

龍馬伝_8_1『龍馬伝』の第8話では、当時の城下の夜の情景が場面として登場していた。何度か映像に出た橋は、おそらく、はりまや橋の想定だろう。龍馬が渡ってきて、夜の繁華街に加尾を見つけるが、方角としては南から北に歩いている。橋の下を流れる川は当時の堀川で、その後、埋め立てられ、現在は高知市内を東西に走る広い電車通りとなっている。はりまや橋を渡った北側が繁華街の京町で、現在も町の名をアーケード街にとどめている。藩政初期、京から井筒屋という呉服屋が城下に来てこの場所に店を開き、藩の御用商人になったことから京町の名前が付いた。高知城下の者たちは、夜の飲み歩きが大好きだから、あの繁華街の殷賑の再現は納得できる。現在、観光ポイントとなっているはりまや橋の地下道に、明治初期のはりまや橋から北側を撮影した写真が展示されていて、この写真の街並みがドラマの時代考証の史料になっているはずだ。『龍馬伝』は背景のセットをよく作っていて感心させられる。当時は道は狭いけれど、商店街の軒の連なり方から想像して、何となく現在より賑わって活気があったような印象すら受ける。はりまや橋から少し東の方向に歩くと、菜園場に半平太の道場があった(当時の新町田淵町)。妻の富子の実家である。小説『竜馬がゆく』では、勤王党の結成と運営で打ち合わせを重ねるべく、西の上町一丁目からはりまや橋を越えて龍馬が足繁く半平太の邸に通う場面が描かれている。

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シュワブ陸上案の政治 - 沖縄は80%の民意を本格示威する運動を

シュワブ陸上案_1シュワブ陸上案について、2/19の会見で鳩山首相は、「米国に正式なルートで打診していない」と発言した。が、米国側は打診を受けていた事実を認めていて、打診に対して環境面などの理由で否定的な回答を示している。そもそも、辺野古陸上案は普天間移設に際して最初に持ち出された案で、住民への騒音被害や危険性から海上案に変わった過去の経緯があり、この時期に政府案になるはずもない愚案だが、実際に、先週、政府から米国側に非公式に打診されていた。この打診の責任者は平野博文で、おそらく官邸から直接に行っている。陸上案の発案者で、この案で5月末の政府案を纏めようと策動した中心人物は下地幹郎であり、謀議の中核は下地幹郎と平野博文と阿部知子の3人ということになる。北マリアナ視察に同行した松野頼久も一味の一人だろう。結論から先に解説すると、無能な平野博文が下地幹郎の山師的な法螺話に乗せられて、この陸上案を検討委の最終案に固めようとしたのだ。平野博文が下地幹郎の法螺話に乗ったのは、下地幹郎が沖縄選出の議員で、「地元の根回しは俺に任せろ」と言ったのを信じたのと、下地幹郎がこの案で亀井静香の了承を取り、亀井静香を通じて小沢一郎の内諾を得ていたからである。小沢一郎の承諾。これは政治的に大きい。これが決定打となり、平野博文は舞い上がって飛びつき、これなら行けると米国側に打診、2/17の検討委で下地幹郎に正式提案させようとした。

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福島瑞穂は阿部知子を除名処分せよ - テニアン市長を日本に呼べ

阿部知子除名_1バブル崩壊からまもなく20年になろうとしている。失われた20年の間、国民所得は減り続け、勤労世帯の年収は減り続けて日本人は貧乏に落ちぶれた。デパートで商品を買う購買力がなくなり、銀座のデパートでは日本人の代わりに中国人を顧客にして商売を繋いでいる。中国人が買物客として来ない地方のデパートは潰れるしかなく、次々に閉店のニュースが続いている。歴史を繙くと別世界がある。浦賀ショックから20年後、明治5年だが、日本人は新橋?横浜間に鉄道を敷設して開通させた。ペリーの黒船艦隊を初めて見て腰を抜かした日本人は、わずか20年後、陸蒸気を走らせて公共交通機関とした。いま40歳の人は、人生の半分を不景気の社会の中で生き、疲弊と憔悴と失意と憂鬱の中で人生を送ってきて、それをさらに続けようとしている。若い日本人ほど、生まれたときから希望を持てない格差社会の住人として固まりつつある。幕末の日本人は時間を無駄にしなかった。当時は、電話もFAXもインターネットもない。情報を伝えるには、江戸と京大坂を片道10日も15日もかけて歩き、それを往復しなければならなかった。大山巌(弥助)は、幕末のとき、東海道を三十回以上往復したと回顧している。交通と通信の手段のない時代、日本人は何と素早く決断し、行動し、社会を変え、時代を動かしたことか。そこら中の書店や図書館に技術科学の本が置いているわけでもないのに、日本人はよく勉強して最新の知識を吸収した。

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菅直人の転向 - 国民への裏切り、マスコミと官僚と経団連への諂い

菅直人の転向_1a竜馬がゆく』を読み返しながら、今の日本が信じられない気分になる。この本を繙くのは、この30年間で三度目だが、前回や前々回とは全く違った感覚で読んでいる。「幕府はよくやっている」などと思ったことは一度もなかった。今の日本政府があまりに酷すぎ、今の日本人があまりに滅茶苦茶すぎて、『竜馬がゆく』の日本が別の国の話のように見える。違う民族の歴史のように感じる。と言うより、『竜馬がゆく』に描かれているのが本当の日本と日本人のはずだと私は思うから、であるとすれば、今のテレビやネットで見える日本と日本人は一体何なのだろう。幕府は、黒船来航の翌年に独力で洋式軍艦を建造、斉彬の薩摩は翌々年に蒸気船を開発して試運転に成功した。黒船から7年後、幕府は日本人乗組員の操舵と機関で太平洋横断を実現させている。浦賀ショックからわずか15年で日本人は社会体制を一新、幕藩制から近代国家へと姿を変えて世界史に躍り出た。昔、『竜馬がゆく』を最初に読んだとき、司馬遼太郎は竜馬や志士たちを美化して大袈裟に描いていると感じたが、今は全く逆の感想を持つ。書き足りてないと思う。人間が政治と社会を変えていくスピード感と迫力は、小説に描かれている以上に力強く凄まじいものがあったはずだ。そうでなければ、あれほど劇的に政治と社会は変わらない。彼らは時間を無駄にしていない。今の日本は、どうしてこれほどと思うほど時間を無駄にしている。

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『龍馬伝』第7話を見る ? 小龍と万次郎、土佐とアメリカとモンゴル

龍馬伝第7話_1a『龍馬伝』のおかげで週末が頗る楽しい。第7話も感動の物語が届けられていた。前にも述べたが、このドラマの素晴らしい点は、一年間放送が続く長編作品でありながら、一話毎の完成度の高さがあることで、45分間の中に起承転結の完結性があり、クライマックスが設定され、感動のボルテージを高めてフィニッシュを入れている。一話一話にキーのメッセージがある。ドラマの基本が押さえられている。最近の日本のテレビドラマに感じていた不満や欠点が、この作品では悉く解消されている感があり、基本に忠実なドラマ作りに好感が持てる。第7話は親子の絆と愛がテーマで、龍馬の成長を見守りながら死を迎える老父八平の姿を描いていた。香川照之が公式サイトで絶賛しているとおり、児玉清の演技が圧巻で釘づけにさせられた。「親の喜びは子どもの成長を見ること」。無縁社会のいま、死期を悟った八平役の児玉清が病床から発した言葉は視聴者の胸を打つ。45分間の後半、龍馬の帰還を迎え、八平の死を見守る坂本家が描かれる。この『龍馬伝』のカメラが坂本家を捉える方法は、まるで山田洋次の映画のようで、歴史であれ、何であれ、ドラマは家族をこそ描いて見せるものだという普遍的な鉄則を確信させられる。7年前、われわれが韓国ドラマに感動したのは、そこに家族の問題が描き込まれていたからであり、日本のドラマにおける家族の不在が意識されたからだった。

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春にお勧めする『龍馬伝』高知の旅 - 桂浜、城下、安芸、脱藩の道

高知の旅_21983年刊の『現代視点 坂本龍馬』という古い本の中で、宮尾登美子が文章を寄せていて、冒頭、次のように言っている。「高知の下町に育った私が通っていた昭和尋常小学校では、戦前はずっと春の遠足は桂浜、秋は近郊の登山と決まっていたものだった。(略)校列はいきなり浜へは下りず、松の走り根をまたぎながら巌頭に立つ坂本龍馬の銅像の下に整列し、そして校長先生から龍馬についての話を毎年とっくりと聞かされるのである。(略)いまでもそうだけれど、戦前の桂浜はとくに、高知市民の何よりの憩いの場であり、小学校からさらに女学校までの遠足と、他にも数え切れないほどたびたび、私も家族と一緒に出かけたものだった」(P.60 旺文社)。校長の説話はないが、戦後も事情は基本的に同じで、桂浜は学校の遠足の定番コースになっていて、飽きもせずに何度も行く。生徒たちは浜の波打ち際で五色の石を拾い、併設の水族館で大きなウミガメを見て時間を潰す。桂浜の遠足はバスに乗っている時間も短く、生徒たちはやや退屈でマンネリだったが、教師たちには安心で安全で無難で手頃な引率先だった。宮尾登美子はこう書いている。「土佐の春といえばもうほとんど夏で、じりじりと照りつける太陽のもとでいつも同じ話を聴かされるのはうらめしく、(略)」。この情報が実は重要なのである。高知を旅するのなら、1月から3月の季節がベストバイだ。

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小沢一郎は9月の代表選に出る ? 幹事長辞任カードは封じられる

石川会見_1テレビの報道では、映像でも出たとおり、石川知裕は離党も議員辞職もしない意向を表明したが、今日(2/10)の朝日の1面では、「石川議員、離党見通し」の見出しを打っている。記事にも、「離党する見通しとなった」と書いていて、取材にそれなりの自信と根拠が窺える。他紙も同じ報道をしている。状況としては、鳩山由紀夫は「石川離党」で方針を固めている。小沢一郎がそれに応じるかどうかが問題になるはずだが、小沢一郎は2/8の定例会見で、石川知裕の進退問題にはしない旨を断言していて、つまり、離党も議員辞職もさせない姿勢だった。小沢一郎の方針が2日間で簡単に変わったとすれば不可解だが、枝野幸男の行政刷新相人事も含めて、どうやら、鳩山由紀夫と小沢一郎との関係が微妙になっている。そういう観測ができるのではないか。二人の間に亀裂が生じ始めている。小沢一郎にすれば、「石川離党」は一つのカードで、それを現時点で切るのは時期尚早だという判断だっただろう。予算や法案など国会運営の取引材料にできる。仙谷由人の「離党」発言は、支持率低下で苦しむ鳩山由紀夫を後押しして、鳩山由紀夫を反小沢派の方向に引き寄せる狙いの政治で、石川知裕の対処の争点で党内の反小沢派を多数にして、押せ押せで小沢一郎の影響力を殺ぎ、マスコミ世論と組んで幹事長辞任の方向へ引っ張ろうとする意図のものだ。朝日新聞と仙谷由人は一枚岩で癒着している。

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『龍馬伝』第六話を見る - 吉田松陰と阿部正弘、江戸の道場と私塾

龍馬伝_1『龍馬伝』の第六話は吉田松陰が登場、小舟で下田沖のペリーの艦に乗り込もうと漕ぎ出す場面が出た。無論、龍馬と桂が下田の松蔭と会偶したなどという事実はなく、全てはドラマの創作だが、作品がどのような脚本で場面を作って見せるかは大いに楽しみだった。このドラマは場面の一つ一つで実に説得的な絵と言葉を見せて、視聴者の私を堪能させてくれるからである。期待が裏切られず、常に期待以上のものが返され、大いなる満足と感動を得られる。脚本と演出が素晴らしい。カメラも素晴らしい。毎回、釘づけになって見入っている。今回、作者は松蔭をどう描くだろうかと注目したが、仕上がりは実に素晴らしかった。よく勉強している。外してない。正確な松蔭理解の基礎がある。短い時間の出番だったが、松蔭が桂と龍馬に発した言葉は、松蔭の人物像を見事に捉えていて、視聴者に強い印象を残すことに成功した。龍馬と松蔭の二人の会話のやりとりが第六話のクライマックスである。見ながら、「これでいい」と思った。あれでいい。あれが松蔭だ。激情型の人物であり、決意と行動で自己を示す預言者であり、発する言葉は常に過激な詩人であり、情熱的な実践家としての姿が相対した者にとって永遠の教育者として心に残るのである。革命家。革命の第一世代。「黒船に乗ってアメリカに行くのは僕のやるべき事であって、君のではない。君は何者だ、何のためにこの天の下にいる。君のやるべきことは何だ、考えるな、己の心を見よ。そこにはもう答えがあるはずだ」。

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宗像紀夫の二枚舌とロールプレイング - 小林信彦の文春エッセイ

秘書保釈_1本日(2/7)のサンデープロジェクトに出演した宗像紀夫は、2/5の朝日新聞に発表した見解とは全く逆の主張に転じ、検察批判から検察擁護の立場に回っていた。宗像紀夫は新聞とテレビを使い分けている。宗像紀夫の二枚舌については、高野孟もネットの記事で触れていて、今日の番組の中でもその片鱗が窺える場面が一瞬あった。CM時間中に宗像紀夫が郷原信郎に対して、今度の捜査で小沢一郎の共犯の立証は最初から無理だったと漏らしたハプニングがあり、オンエアされない幕間の会話では、宗像紀夫は朝日に書いた検察批判の主張に戻っている。宗像紀夫の二枚舌の矛盾を具体的に指摘しておくと、論点は次の二点になるだろう。第一に、秘書の逮捕について、新聞紙上では、決定的な証拠も得ないままの見込み逮捕であり、捜査手法に問題があったと検察を批判しながら、テレビでは、検察は十分に裏金の証拠を握っているはずで、冒頭陳述で必ず明らかにするだろうと言い、秘書3人の逮捕は当然だと認識を翻していた。第二に、新聞紙上では、政治家の逮捕は贈収賄や賄賂など実質犯を問うべきで、政治資金規正法の形式犯を代替で適用するのは不適切であると論じつつ、テレビでは、4億円の虚偽記載は重罪だと言い、検察の立場をそのまま代弁する議論に終始していた。主張が完全に矛盾している。老獪で巧妙と言えばそうだろうが、卑劣で狡猾だと非難されても仕方がない。法曹家は政治家ではないのであり、われわれ国民が司法の専門家に期待するのは政治家の立ち回りではないのだから。

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吉田正喜による「拷問・虐待」の取り調べ ? 青年将校の中心人物

吉田正喜_1週刊文春の今週号の記事の中に、石川知裕の取り調べを行った検事の名前が出てくる。吉田正喜(52歳)、特捜部の副部長である。一昨夜(2/3)の報道ステーションで伝えられた、石川知裕に向かって「そろそろ小沢の呪縛から離れたらどうだ」と威嚇していた「特捜のエース」は、この男だった。記事によると、拘置所で弁護士と面会した石川知裕は、吉田正喜による苛烈で悍ましい取り調べを振り返って、「検事は、まるでヘビのような男だった」と語っている(P.32)。週刊文春の記者と報道ステーションの取材に情報を提供しているのは、間違いなく弁護士の安田好弘だ。この取材は、今週の初めに行われている。安田好弘と弁護団は、秘書起訴に対する公訴棄却申し立てを含めた法廷闘争の反撃において、この捜査の指揮者である吉田正喜を照準に据えることだろう。この男は、昨年の西松事件の捜査も副部長として担当していて、小沢資金問題の捜査の中核で、さらに鈴木宗男の事件でも捜査に関わっていた。鈴木宗男と佐藤優を逮捕して取り調べ、公判を担当した検事が吉田正喜である。鈴木宗男と佐藤優の二人が、「青年将校」と呼んでいたのは、具体的にはこの人物を指していた。吉田正喜に関するプロフィール情報はネットにないが、調べれば、あるいは大林宏のような、過去を知るほどに吐き気を催すようなグロテスクな履歴が明らかになるかも知れない。果たして吉田正喜は、本件の公判に担当検事として出廷して冒頭陳述をするだろうか。

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特捜部検事の無能と劣化 - 秘書を起訴して公判を維持できるのか

不起訴_1本日(2/4)のTBSのワイドショーで、岸井成格が「(小沢一郎)の幹事長続投はない」と言い切った。不起訴にはなったが、政治とカネの問題で世論の猛反発を受け、内閣と党の支持率が下がり、3月の予算成立時に幹事長辞任に追い込まれると言う。これは岸井成格本人の強い願望と政治意思の表明だが、私はそのような展開にはならないだろうと予想する。検察が小沢一郎の立件を断念して捜査終結を宣言した以上、この件での検察からのマスコミへのリークは中断する。報道で騒ぎ立てるネタの水源が枯渇する。テレビは視聴率を維持するために新しい関心を追いかけなくてはならず、小沢一郎の資金問題は報道の背後に退いていくだろう。今日発売の週刊文春の広告を見ると、朝青龍の暴行事件と処分に関する見出しが大きく前面に出て、小沢一郎の記事は小さな扱いに隠れている。検察が処分を発表して、世間の耳目が集中するタイミングであるにもかかわらず、週刊文春の編集部は、朝青龍事件を打ち出した方が売れると市場を判断した。国会では衆院予算委で審議が始まるが、野党の自民党は追及材料を何も持っておらず、退屈で見飽きた「政治とカネ」の一般論のショーが繰り返されるだけで、迫真の攻防や論戦など何もなく世間の注目は集まらない。マスコミ報道の視線は暫くは朝青龍事件の方向にシフトし、次に政治に関心が移るのは、3月末に候補地が決まる普天間移設の問題だろう。

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嫌疑不十分の不起訴では幹事長辞任は不要 ? 安田好弘の反撃

嫌疑不十分_1一夜明けると、「嫌疑不十分」での不起訴が大々的に報道されていた。朝日新聞も1面トップで出ていて、朝のテレビ各局のワイドショーも同じ情報を一斉に伝えている。昨夜(2/2)、検察幹部からマスコミにリークがあったということだ。しかも、このリークの発信元は最高幹部で、おそらく検事総長の樋渡利秋だろう。こんな情報を下っ端が流せるはずがない。TBSの報道では、検察内部に不起訴に対して異論も出ているとあり、これは特捜部長の佐久間達哉を指すのだろう。本当のところは蓋を開けてみないと分からない。嫌疑不十分の不起訴が最終結論であれば、事実上、これは検察の敗北に近く、小沢一郎は幹事長辞任の必要はなくなる。あれだけ検察の総力を上げた空前の強制捜査をやりながら、証拠を固められず、裁量による起訴猶予にさえ持ち込めなかったということで、検察の捜査失敗の誹りは免れない。同じ不起訴処分でも、嫌疑不十分はシロに近いグレーであり、起訴猶予はクロに近いグレーである。グレーでもシロに近い不起訴なら、小沢一郎に幹事長辞任を迫る刑事責任が生じたとは言えず、すなわち「司法当局の厳正な捜査の結果、刑事責任なしの結論を得た」と開き直って憚ることはない。裏を読めば、報道のとおり嫌疑不十分の不起訴なら、1/31の検察との二度目の事情聴取の席で取引されたのは、幹事長辞任ではなく、可視化法案の提出延期と検察人事への不干渉の二つだったということになる。

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検察は小沢一郎を起訴猶予処分にする - 幹事長辞任後の党内抗争

起訴猶予_12週間前の1/19の記事で小沢一郎の幹事長辞任の予想を立てたが、どうやら事態は間違いなくその方向に進んでいる。2/4に勾留期限が切れる石川知裕ら秘書の起訴と同時に、小沢一郎の幹事長辞任が発表される動きとなるだろう。あれほど勇ましく検察との全面対決を宣言していた輿石東や森ゆう子が、先週からすっかり沈黙していて、政治の表舞台から姿を消してしまっている。これは小沢一郎から裏の指示が回っているからで、小沢一郎が検察との闘争モードを転換して交渉の取引に入ったからである。検察の要求は、最初から小沢一郎の政治的屈服であり、検察の前に膝をついて頭を垂れさせ、検察の人事への介入や可視化法案の提出を断念させることが目的だった。しかし、小沢一郎が任意の参考人聴取を拒否し、検察との正面衝突のパワーゲームに及んだため、それならと強制捜査と秘書逮捕に出て、もう一段上の政治目標、すなわち幹事長辞任を標的に据えたのである。すみやかに幹事長を辞任するなら立件しない、辞任せずに突っ張るなら立件(在宅起訴)に出る、そういう交渉であり、結果的に検察の思惑どおりの決着見通しとなった。1/31にニューオータニの一室で行われた二度目の事情聴取は、その取引の交渉成立を意味する会談だったのではないか。先週の報道では、検察は再度の聴取は見送るとされていた。おそらく石川知裕の取調べの中で決定的な証言が掴まれて、小沢一郎の虚偽記載と裏金取得の関与(指示と了解)が固まったのだろう。

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普天間基地はいらない 1・30全国集会  ? プロス・アンド・コンス

1・30全国集会_1インターネットでは、この集会に参加しましょうと呼びかける情報は多いが、実際に集会に参加した人間が報告記事を書いている例は少ない。例えば、1/30の「普天間基地はいらない」の全国集会にしても、主催者発表で6千人の参加がありながら、その現地報告をネットで記事配信している者はほとんどいない。集会に関する情報をネットで拾おうとすると、主催者の呼びかけ文をコピペしたBlogばかりが検索上位に出てきて、単なる動員のための宣伝記事の山を目にすることになる。結局、その集会がどのような中身だったのか、誰がどのような発言をしたのかについては、マスコミ報道で知るしかないのである。6千人の参加者以上に、今回の集会に注目した者は多かったはずで、できれば自分も参加したかったと思っている人は全国に無数にいるだろう。出席したかったけれどできなかった人たちに対して、出席した人間は報告を発表しなくてはいけない。そういう参加レポートの少なさからしても、この集会の組織動員的性格は窺われるのである。こうした集会に参加している者とか、あるいは高い関心で見守っている者の多くは、マスコミ報道に対して批判的で、マスコミが政治に関する事実を正確に報道しているとは考えていない場合が多い。だとするなら、1/30のような集会の事実をマスコミでのみ知り、それで誰もが一喜一憂しているというのは、本来的に矛盾した情報生活のあり方だとは言えないか。

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