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「初めて予算編成の過程が国民に透明化され公開された」への疑問

事業仕分け_1事業仕分けの政治の中で、繰り返しマスコミで言われるのは、「今回初めて予算編成の過程が国民の前にオープンにされた」とか、「これまで霞ヶ関の内部で隠されていた無駄な事業が初めて透明にされた」という言説である。この「公開性」の説得が強力に効いて、国民大衆の事業仕分けへの支持率がハネ上がる結果となっている。事業仕分けの報道がされる度に、ニュース番組のキャスターやコメンテーターから「史上初めて透明化される国の予算編成」の意義が強調され、念押しされている。細部に問題はあっても国民の前にオープンにすることに意味があるという結論で総括され、それが世論の主流に収まっている。私はこの「公開性」の説得に疑問を抱く一人であり、納得できずに首を傾げる少数派である。この事業仕分けの「公開性」と「透明性」の意義の強調には少し嘘がある。何故なら、今回の仕分け作業で財務省から「無駄」だとして俎上に上がった問題事業は、決してこれまで一度もマスコミが報道したことのない情報ではなかったからだ。仕分けられた事業の中で、そして仕分け場面がテレビ報道された案件の中で、これまでマスコミが取り上げていたものは数多くあり、われわれがすでに見知っているものも少なくなかった。予算削減が当然と判断される事業においては、むしろ、従来からワイドショー等で問題が指摘されてきたものの方が多かったのではないか。

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事業仕分けとポピュリズムの政治 - 渡辺治「世界」論文の逆立ち

事業仕分け_1事業仕分けの政治が続いている。マスコミ報道は、科学技術関連の予算の削減については注目し、反論の声を上げている現場にカメラを入れるが、国民生活を削る仕分けに対しては国民の関心を向けようとしない。マスコミが演出して宣伝する華やかな政治ショーの舞台上で、弱者の生活を切り捨てる冷酷な仕分けが行われている。11/24の仕分けでは、国交省の赤字バス補助金や離島航路補助金が対象になり、地方の赤字バス路線の車両購入費10億円が廃止と決まった。NHKのニュースの映像では、山梨県の赤字バス路線の経営者が登場し、地方の赤字のバス会社の体力では路線の維持が精一杯で車両の買い換えなどとてもできないと訴えていたが、仕分け会場の枝野幸男は、銀行融資で買い換えさせろと国交官僚に指示していた。銀行融資に政府保証を付けろという提案らしいが、政府保証を付けるということは買い換え費用を国が予算計上するということと同じではないか。要するに、地方の赤字バス路線は廃止させ、そこに予算を投入するなという主張であり、地方の赤字バス会社に補助金を投入するのは「税金の無駄遣い」だという論理である。離島航路の方は、後半戦から仕分けに参加した亀井亜紀子の一声で削減が免れたが、官僚の無駄遣いを省くのが目的の事業仕分けで、なぜ地方の赤字バス路線や離島航路への補助金が対象になって俎上に乗るのだろう。

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基準と意味のスリカエ - 事業仕分けは官僚の無駄の根絶とは違う

事業仕分け_2事業仕分けの政治劇において見落としてはならないのは、事業仕分けの判断基準や事業見直しの理由づけがスリカエられている点である。「無駄な事業」の意味が巧妙に変質させられている。当初の新政権の説明では、官僚の無駄を摘出して削減するのが事業仕分けであった。ところが、現在市ヶ谷の国立印刷局(財務省)体育館で行われている事業仕分けでは、仕分けの対象にされている理由は、(1)赤字で採算性が悪い、(2)費用対効果が十分でない、(3)民間に任せられる、等々である。厚労省の「若者自立塾」や文科省の「子ども読書推進活動」の事業は、この基準と論理が適用されて廃止が宣告され、毛利衛の「科学未来館」や田中耕一の「先端計測分析技術・機器開発」の事業も予算の削減が判決された。テレビで何度も映像紹介された毛利衛の反論は、この事業仕分けにおける「無駄」の基準の欺瞞の本質を見事に暴露している。要するに、財務省と仕分け人が喧しく言っているのは、国の事業というのは儲からなくてはならず、黒字を出して利益を上げろという主張に他ならない。逆ではないか。採算に合う事業ではないから国がやっているのである。今回の事業仕分けを支配しているクライテリアは、受益者に負担させ、国の持ち出しを減らし、社会保障や文教予算を縮減して身軽になろうとする「小さな政府」の論理と志向である。官僚の無駄を削るはずの仕分けが、国民の生活や国家の未来を削る仕分けに転化している。

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新自由主義者精鋭が集結した事業仕分け - 狙いは構造改革の復権

事業仕分け_1事業仕分けの最大の問題は、仕分け人として入った民間有識者56人の人選である。この民間有識者の顔ぶれとWGでの発言が、事業仕分けの本質的意味が何であるかを国民に直截に示している。民間有識者のリストは行政刷新会議のHPのPDFで確認することができる。一言で結論を言えば、この事業仕分けの目標は「小さな政府」の実現であり、その目的は構造改革路線の公式な復活と再定置である。小泉改革時代の「聖域なき構造改革」の再版をスタイルを変えて民主党政権で遂行すること。つまりは、新自由主義者による政府予算の支配であり、新自由主義の原理こそが今後とも日本の予算と政策を支配する唯一の基準であることを国民に示威訴求する政治興業、それが事業仕分けに他ならない。この評価者のメンバーを決めたのは行政刷新会議事務局長の加藤秀樹だとされている。私は、当初から加藤秀樹と事業仕分けの新自由主義臭に注目して、10月初旬の時点で要警戒の注意報を発信していたが、加藤秀樹側は堂々と開き直るように本性を押し出し、有識者の人選に妥協の逡巡を見せることなく、最精鋭の新自由主義者オールスターズをラインアップして強行突破を図ってきた。この政治を裏で仕切っているのは、財務省事務次官で竹中平蔵の愛弟子の丹呉泰健である。そして有識者の人選工作には、総帥である竹中平蔵本人が裏で関与している疑いが強い。

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普天間基地問題 - 菅直人は、小沢一郎は、福島瑞穂は何か言えよ

何か言えよ_1MAXやSPEEDを輩出したエンターテインメント名門の沖縄アクターズスクールは、宜野湾市内に校舎(社屋)がある。地図で見ると、普天間飛行場から500mも離れてない立地で、11/8に県民大会が行われた海浜公園と基地の中間に位置している。もっとも、スクールがこの場所に本社を移転したのは2002年で、それ以前は那覇市内で営業しており、SPEEDのメンバーや知念里奈が、F15戦闘機やCH53戦闘ヘリの爆音の真下で歌とダンスのレッスンを受けていた経験を持っているわけではなさそうだ。だが、沖縄アクターズスクールの面々にしても、片道2時間歩いて沖縄タレントアカデミーに通っていたという仲間由紀恵にしても、彼女らの口から基地体験が語られることは殆どない。そのことが少し不思議に感じられる。本島の面積の20%を米軍基地が占め、2万7千人の獰猛な駐留米兵が歩く危険な環境であれば、基地被害の恐怖を骨身にしみて感じながら育っているはずだし、基地負担の何たるかを体験で知っているに違いない。しかし、そうした証言や記憶は彼女たちの口からは出ない。だから、彼女たちを見ていると、米軍基地の騒音や米兵による犯罪被害の現実がどこまで沖縄の人々にとって日常的なものなのか、よくわからなくなるところがある。それは報道で強調されるほど深刻な被害や負担ではなく、ある程度は棲み分けができているのではないかとも、つい考えてしまう。

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そうだ沖縄行こう - 沖縄は反基地運動のシンボルのプロデュースを

沖縄行こう_1来年の夏は広島に行こうと決めているけれど、その前に、沖縄を訪れてみようと考え始めている。その理由と言うか、動機の一つは、驚くほど格安の航空券が販売されているのを知ったからで、京都と変わらない料金で東京と沖縄を往復できる。那覇へのフライトがこれほど廉価になっているとは気づかなかった。沖縄へは25年前に一度遊びに行ったきりで、当時と今とでは景観も何もすっかり変わってしまっているに違いない。その頃は、観光コースだったひめゆりの塔を車で回る道路の両側に、一面にサトウキビ畑が広がっていた。サトウキビという植物が、田圃の稲と違って、思っていた以上に背が高かったのが印象深かった。異国の風景を感じた。サトウキビ畑は今でもあるだろうか。地図を見ると、小さくて狭い沖縄本島はべったり米軍基地に塗り潰されている感じで、島の面積の20%が米軍基地だと言う。沖縄本島は東京23区を2倍した面積と等しい狭さだが、これほど米軍基地が地面を占領していたら、サトウキビ畑などに利用する農地がどこにあるのだろうという気になる。地図を拡大すれば分かるが、高速道路も、一般国道も、何か所も米軍基地の中を通っている。嘉手納基地の中も国道が走っている。演習場の中を国道が横断している。細長い島で米軍基地の占領部分が広すぎて、基地の中を通らないと国道が引けないのだ。棲み分けられていない。

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「金のなる木」から「負け犬」の途上の日本 ? 日米首脳会談の憂鬱

オバマ訪日_1オバマ訪日の日程の異常な窮屈について、報道では、当初の計画は1日前の11/12に日本に到着の予定だったとされている。本当だろうか。天皇陛下の在位20年の記念式典が開かれて、国民もマスコミもそれに注目している最中に、米国の大統領が専用機で羽田に降り立って都内で訪日日程の行事をこなす図などというのが果たしてあるだろうか。考えられない。11/12の夕刻から夜間にかけては、二重橋前の皇居前広場で国民祭典が開かれた。鳩山首相も出席して祝辞を述べている。オバマ訪日と重なっていたら、一体どうなっていただろう。マスコミ報道では、例のテキサス州の陸軍基地での銃乱射事件が尾を引いて、その影響で米国政府の日程にズレが生じ、オバマ訪日が一日短縮されて11/13の到着になったと説明されている。この説明は俄に信じがたい。オバマは、訪日前(日本時間で11/13午前)、わざわざアラスカに立ち寄っている。ワシントンから東京に直行していない。何でこんな日程を入れたのか。11/13午前、東京では皇居の宮殿で天皇陛下の即位20年を祝う宮中茶会が開催されていた。鳩山首相も出席している。それを避けたのだ。つまり、オバマ訪日が11/12であった場合、天皇陛下の即位20年祝賀行事と完全に重なる。すなわち、11/12の訪日は最初からあり得なかった。実に不思議な話だが、それなら、なぜ11/12訪日という政治日程が企画されていたのだろう。

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天皇陛下即位20年記念式典と国民への遺言 - 平和憲法朝の太宗

在位20年_1国立劇場で開催された政府主催の「天皇陛下御在位20年記念式典」をテレビで見た。全体的に意匠も構成もとてもシンプルで、壇上の装飾も式次第も、簡素を旨として品よく抑えられているのが印象的だった。今の天皇が即位されてから、本来の象徴天皇制が始まったが、両陛下が関わって国民の前に見せる皇室の記念行事の演出というのは、常にシンプルで、華美や壮麗の要素を排していて、芸術的とも思われるほどの完璧な簡素主義の趣に心を打たれる。センスがいい。これが日本国だという趣意と表現が情報発信されている。カラーリングがとてもいい。式辞も演目も非常によかった。三権の長による祝辞では、鳩山首相のものも悪くなかったが、特に江田五月のものが格調高く、エクセレントで感動的な中身と語りだった。こういう神聖な礼典の場で言葉を残させるには、江田五月は最も適任の政治家と言える。天皇陛下も、江田五月の言葉に最も共感を覚えておられるように見えた。戦争と戦後の問題に思いが込められた詞辞だったからである。丸山真男の弟子。天皇陛下のお言葉は長かった。予想したより分量が多いと感じたのは私だけだろうか。このお言葉は、天皇陛下のわれわれへの遺言なのではないだろうか。聞きながら、そう思わずにはいられなかった。御在位20年記念式典はあったが、御在位30年記念式典があるのかどうか。両陛下も、同じ思いなのではないだろうか。

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カネまみれの民主党政権 ? 自民党政権とのコンバージェンス(1)

カネまみれ_1このところ、毎日のように鳩山首相の資金疑惑問題の報道が続いている。国会でもずっと追及され、テレビのニュースでも取り上げられているが、他に大きな事件や話題がありすぎて、国民の注目と関心が集まっていない。選挙中に騒動になった故人献金問題に加えて、最近の鳩山首相の「政治とカネ」に関する新聞記事を追いかけて拾い上げると次のようになる。10/24、都内で借りている事務所の賃貸料を自身が管理する政治団体の政治資金収支報告書に未記載だった事実が明らかになった。10/27、政治資金パーティー券の収入についても、資金管理団体「友愛政経懇話会」の政治資金収支報告書への虚偽記載があった事実が判明した。11/10、上場株式と有価証券合わせて5億円分の資産報告書への記載漏れが発覚、15銘柄の株式資産を含む訂正報告を届け出た。11/10、さらに衆院予算委の答弁の中で、会計実務担当者の元公設第一秘書が、鳩山家の資産管理会社「六幸商会」から6年間に3億円のカネを引き出して政治資金に使っていた問題が露呈、鳩山首相が自らカネの引き出しの指示書に署名していた事実も明らかになった。これまで、鳩山首相は、故人献金の出所について、「私の個人資産の普通預金から担当者に引き出させていた」と釈明していたが、それが嘘であり、「六幸商会」という会社が資金疑惑に介在している件も判明した。次から次へと疑惑が広がる。

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空疎だったオバマの訪日前インタビュー - 日米関係にCHANGEなし

オバマ訪日_1訪日前のオバマ大統領のインタビューが、昨夜(11/10)、NHKの報道番組で放送された。7時のニュース、9時のニュース、BSの「きょうの世界」と三度見たが、日本国民に向けての意味のあるメッセージの発信はなかった。印象として、歯切れの悪い英語を話している。別の言い方をすれば、言葉を慎重に選び、事前に国務省が用意したアウトラインを念頭に置き、安全運転に徹して、無難な言葉で質問に対する回答を埋める「政治家仕事」を必死で演じていた。意味が際立つdistinguishな表現をしないように、マイルドで淡泊な発言録が残るように努めている様子が看て取れた。本来、オバマはこういう役割演技が苦手である。変革を大衆に訴えるアジテーションこそが得意な男なのだ。「言葉を慎重に選ぶ」というのは、それこそが日本国民に対するメッセージなのだから、それを態度で見せなくてはいけない。その意味では巧く演技して態度で示していた。だが、われわれは、オバマについては劇的で感動的な演説のパフォーマンスのイメージが焼きついているので、言葉を慎重に選ぶ無内容な発言の羅列というのは、この男に関しては不格好で不似合いに見える。アグレッシブなスピーチを聴衆に叩きつけるオバマとは別人のようで、内心、オバマ本人もストレスだったに違いない。米国の対日外交の所在がよくわかる。何もないのだ。新しい関係構築の発想や意欲がないのである。日本について考えるのが面倒なのだ。

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日米安保、日米同盟、ポスト日米同盟 - 在沖米海兵隊の存在理由

在沖海兵隊_1普天間移設問題について、本日(11/10)の中日新聞が当を得た正論を社説にしている。朝日や毎日や読売はこの問題を社説で論じていない。テレビでも、昨夜の報道ステーションは11/8の沖縄県民大会を黙殺して報じなかった。オバマ訪日を前に、マスコミによる沖縄県民の意思に対する意図的な無視と隔絶の情報操作が行われている。NHKは昨夜の夜のニュースで週末に行った世論調査を発表、「普天間移設に関して日米合意をどうするべきか」の問いに、「進めるべきだ」が23%、「見直すべきだ」が35%、「どちらとも言えない」が34%だったと伝えた。夜9時のニュースでは、記者が「普天間移設について国民の見方が分かれている」と解説している。確かに日本国民全体で世論調査をすれば、この数字になるかも知れないが、沖縄県民は70%が県内移設に反対している。その事実についてNHKの政治解説は触れようとしない。「日米合意を進めるべき」という判断や姿勢が、沖縄県民にとって何を意味するのかをNHKの報道は正視していない。この「日米合意を進めるべきだ」の23%は、果たしてプレーンな政治意思の一つとして扱ってよい世論なのか。その世論の意味は、「基地負担を沖縄県民に押しつけ続けろ」である。この世論は、「日米合意を見直すべきだ」と並べて同等同格に扱われてよいのか。特にNHKにおいて。NHKの感性と良識を疑う。

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世に倦む「県外移設」案 - 諏訪之瀬島に新基地建設、日米安保税で

県外移設提案_1今日(11/9)は新聞の休刊日のため、昨日の沖縄の県民大会について新聞の記事を確認できない。新聞が社説でどう論じるか、紙面でどれほどの大きさで取り扱うかを点検できない。だが、昨夜のNHKの7時のニュースでは、かなり時間を割いて集会の映像と共に普天間移設問題を報道し、沖縄の民意の所在を直截に伝えていた。ニュースの中で普天間第二小学校とその教師が登場、校庭の上を軍用ヘリや戦闘機が飛ぶ危険な実態と生徒たちの証言が紹介されていた。NHKが普天間第二小学校の映像を放送するのは初めて見る。普天間基地問題を伝えるとき、テレビ報道が見せなくてはいけないのは、何より爆音下の普天間第二小学校と普天間第二幼稚園の生の現状である。この二つは滑走路の延長線上にある。ニュースでは、来年1月の名護市長選でも、辺野古沖移設に反対の市長が選ばれるだろうという見通しを示していた。集会の映像では、 宜野湾市長の伊波洋一の意見表明と沖縄国際大学女子学生の塩川恵里奈の決議アピールの姿が出た。塩川恵里奈の映像を見たとき、思い出したのは、95年の米兵による少女暴行事件に抗議する沖縄県民決起大会で決意表明を述べた、当時普天間高校3年生の仲村清子の感動的な訴えだった。演出が似ている。場所も同じ宜野湾市海浜公園。誰もが14年前の清冽な感動を思い出す。フラッシュバックの政治。

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嘉手納統合を潰した宮城篤実 - 報道ステーションの沖縄米軍基地特集

嘉手納基地_1昨日(11/5)のブログの記事の効果があったのかどうか、福島瑞穂が11/18の沖縄での県民大会に出席することが決まった。当然だ。新聞記事には、大会は出席だけに止めて挨拶はしないとあるが、大会に出席する以上、三党合意の当事者として、普天間基地問題の責任閣僚として、この問題にどう取り組むかを沖縄県民の前でスピーチすべきだ。毎日新聞の記者は、「福島氏の対応が閣内の混乱に拍車をかける可能性もある」などと書いている。この表現が米軍基地の撤去を求める沖縄県民の心情をどれほど傷つけるかの配慮はない。毎日新聞は、自らが記事にした普天間移転の世論調査(=県外国外移設を求めるが70%)で示された沖縄の民意をどう考えているのか。記事には、「閣僚である福島氏の出席には社民党内にも慎重論があった」ともある。それは誰だ。名前を出せよ。「閣内の混乱」とあるが、そもそも沖縄ビジョンの公約や三党合意の要諦をバイオレートして、「県外国外移設」の方針を棚上げする挙に出たのは鳩山由起夫や北澤俊美であって、閣内混乱の原因を作った責任は彼らにこそある。批判されるべきは、公約を裏切って米国に靡いた鳩山由紀夫ではないか。昨日の記事の繰り返しになるが、普天間移設は総選挙の重要な争点の一つだった。鳩山由紀夫は、テレビ討論の席で、「本当に県外国外移設で米国と交渉するのか」と何度も念を押されたはずだ。基地政策も従来の対米盲従路線を転換するから政権交代なのだと、そう民主党は主張して国民の支持を得たのではなかったか。

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嘉手納基地統合案の挫折 - 公約違反の詭弁と福島瑞穂の無責任

嘉手納統合案_1岡田外相の訪米が中止になり、その収拾をめぐって日米で混乱した政治の動きが見られる。日米の当局間でも、米国政府内でも、日本政府内でも、普天間基地問題の扱いをめぐって軋みと揺れが生じている状況が察知される。何が起きているのか、霞ヶ関と永田町の周辺は詳細を知っているはずだが、新聞が内情を報じない。今夜の報道ステーションの沖縄特集で一部が漏れて出るかもしれないが、新聞記者が記事にしない点が不思議に感じられる。まず、米国務省が11/6のワシントンでの外相会談を発表して取り消した点を謝罪した。フィックスしていない日程を日本政府の最終調整の確認なしに先に発表したから陳謝という事情説明だが、事務的な手続きのミスとはいえ、この「謝罪」には両政府間の齟齬の深さが滲み出ている。米国側は相当に不愉快だろう。謝罪の発表を求めたのは日本政府だろうが、おそらく平野博文が外務省に「米政府に公式に謝罪発表」させるよう強引に仕向けたのに違いない。つまり、平野博文が了承していない日程を外務省が勝手に国務省との間で交渉決定し、国務省を通じて発表したから、それを取り消させる政治に出て、国務省が尻拭いさせられる羽目になり、恥をかかされたという真相になる。外務省の面目は丸潰れで、国務省も憤懣やるかたないだろう。「最終的に日本が米国とどんな関係を築きたいのかに懸かっている」と言い捨てた報道官のケリーの脅迫めいた警告に米国の苛立ちが現れている。

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普天間基地問題の政治 - 米国にカードはなく、日本は妥協の要なし

普天間基地_111/8に「辺野古への新基地建設と県内移設に反対する県民大会」が宜野湾市で開催される。オバマ訪日を前に沖縄県民の意思を日米両政府に強く示すための行動で、現在、県内で動員の準備が進められている。ただ、集会の規模は3万人であり、「県民の意思」の示威としては若干少ないように思われる。思い出すのは、何と言っても1995年の米兵少女暴行事件が起きたときの大抗議集会で、このときは8万5千人が参加、ニュースでも大きく取り上げられた。SACOが編成され、日米両政府が「県民の負担の軽減」のための取り組みを始めたのも、この事件と集会が契機となっていて、そのSACOの最終報告の中に普天間飛行場の移設が合意として登場することになる。11/2の衆院予算委で、下地幹雄が「13年間を振り返って」と普天間問題の歴史を鳩山首相の前で概説したが、「13年間」とは橋本内閣の下でのSACO合意からの動きを意味している。3万人の集会では規模が小さすぎる。この規模では日米両政府に対する政治的インパクトとして弱く、結局、来年1月の名護市長選と11月の県知事選の様子見へと問題を先送りされるだろう。外部からの無責任で勝手な言い分だとは思うが、この問題を解決するのは沖縄県民の意思しかない。その県民の意思が、実際のところよく見えないのである。誰が沖縄県民の意思を代表しているのか。下地幹雄なのか、仲井真弘多なのか、琉球新報なのか、沖縄タイムスなのか。

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京都de道草 - 三千院の思想史、浄土信仰と念仏聖、天台の聖と俗

三千院_1三千院のリフレットには次のような説明書きがある。「大原の地は千有余年前より魚山と呼ばれ、仏教音楽(声明)の発祥の地であり、念仏聖による浄土信仰の聖地として今日に至ります。創建は傳教大師最澄上人が比叡山延暦寺建立の際、草庵を結ばれたのに始まります。別名、梶井門跡・梨本門跡とも呼ばれる天台宗五箇室門跡の一つで、当院は皇子、皇族が住職を勤めた宮門跡です」。以上、簡単だが、三千院の歴史を概説するキーワードが並び、三千院とは何かをよく説明した案内文になっている。天台宗の寺院なのに、なぜ境内の中心に阿弥陀堂があり、巨大な阿弥陀如来が本尊のように鎮座しているのか、その理由は寺の成り立ちにあった。この寺は念仏聖の寺として出発していて、平安末期の末法思想と浄土信仰の流行に本来の起源がある。平安仏教と鎌倉仏教をブリッジする浄土信仰と念仏聖、どうやらそこに大原と三千院の思想史上の原点があった。だから、リフレットの説明でも、最初に「念仏聖による浄土信仰の聖地」という言葉が出る。これが第一であり、最澄の草庵という由緒は第二の要件になるのである。リフレットの説明には、「往生要集」を書いた天台僧の源信が往生極楽院を建立したのが寺伝だとある。12世紀の建造物である極楽院を10世紀の人である源信が建てられるはずがないが、天台宗から浄土教を媒介するこの僧の名前が出ることで、三千院の歴史的性格がよりわかりやすく訴えられる形式になっている。

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京都de小憩 - 青蓮院の青不動、三千院の庭園、福寿園の茶の湯

京都_1紅葉前の京都へ行ってきた。今回は青蓮院と三千院、そして茶の湯体験の三日間。青蓮院は十数年前にJR東海のテレビ広告に取り上げられ、すっかり人気のスポットになり、今では京都観光で必見の定番コースになっている。昔はそれほど有名な寺ではなかった。今秋、国宝の青不動が初めて御開帳ということで、TBSの「世界ふしぎ発見」でも大きく紹介されていて、今回の京都の旅の目的となった。青蓮院は夜のライトアップが催されていて、夜間に拝観することができる。拝観料は1000円。高額だが、青不動にお参りをして、ライトアップを楽しんで庭園を散策する分の対価としては、東京から来た者は妥当だと納得ができるかもしれない。「世界ふしぎ発見」では、護摩焚きの様子が放送されていて、ぜひ体験したいと思ったが、一日に二回催される護摩焚きへの参加には最低5000円の料金が必要で、思わず二の足を踏んでしまった。青蓮院で最もよかったのは、青不動の前でお参りをするお婆さんの姿だった。大日如来の化身である不動尊は古来より多くの信仰を集めている。江戸時代とか、室町時代とか、その頃の日本人がするように、そのお婆さんは青不動の前に正座し、床に手をついて深々と拝礼、その次に両手を合わせて願い事を祈り、それを終えて青不動をまじまじと見入っていた。その動作が流れるように自然で、ぎこちなさがなく、とてもいい感じなのである。観光的動機ではなく信仰的動機で青不動と向き合っている。

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