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自民党総裁選と「小さな政府」 ? マスコミと戦前軍部のアナロジー

自民党総裁選_1自民党総裁選について、政策の議論がなかった点が批判されている。総裁選が始まったとき、候補者が口角唾を飛ばして叫んでいたのは、他候補に対するネガティブ・キャンペーンだった。これは衆院選のときからずっと同じで、この政党の人間は、政敵に対する誹謗中傷や罵倒暴言以外に論ずる言葉を持たなくなった。ネガティブ・キャンペーンが票集めや支持獲得のための定石の作戦方式としてインプリメントされている。おそらく、秋の臨時国会、来春の通常国会、そして来年夏の参院選を通じて、自民党の民主党に対する対抗戦術は、ネガティブ・キャンペーン(粗さがしや醜聞叩き)を基軸にしたものになるだろう。そう考える理由は二つで、一つは自民党の議員たちに政策の対案を提出して論戦できる能力がないからと、もう一つは、彼らの意識の根底にネガティブ・キャンペーンの手法が積極的で肯定的な戦術論として深く根を下しているからである。河野太郎は党員票で109票得たが、河野太郎とその周辺は、「勝因」をネガティブ・キャンペーンの奏功と解釈する可能性がある。直感と憶測だが、河野太郎の総裁選の選挙対策に絡んだ部分と、麻生太郎の衆院選の選挙対策を仕切った部分とは、どこか裏で繋がっているような気がしてならない。ネガティブ・キャンペーンの正攻法化という倒錯現象において共通している。

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9/27 貧困をなくし社会保障を守る「基本法」を考えるシンポジウム

社気保障基本法集会_1昨日(9/27)、新宿で開催された『貧困をなくし社会保障を守る「基本法」を考えるシンポジウム』に参加してきた。事務局は京都府保険医協会。出席者は、河添誠、湯浅誠、本田宏、笹森清、後藤道夫、渡辺治など、各界から錚々たる顔ぶれが集まっていた。私は、一昨年の大晦日のブログの記事で、貧困問題に立ち向かう知識人が結集して「25条の会」を作って欲しいと書いた。また、昨年末の派遣切りの嵐が吹き荒れた情勢下で、湯浅誠などマスコミに登場する論者が憲法25条について触れない件に不満を述べた記事を書いている。社会保障基本法の制定を訴える集会だから、誰かから「25条の会」の言葉が出るのではないかと予想したし、もし出なければ、会場から挙手して提案してやろうと思っていたが、案の定、渡辺治の口から最後に「25条の会」の単語が出た。それを聞きながら、それでは「25条の会」は誰をメンバーに揃えるのだろうかと構想を巡らせてみた。事務局は渡辺治と後藤道夫でよいとして、9条の会のような強力で壮麗な国民的知識人の布陣を仕立てられるのか。それとも、小粒ながら25人揃えてみるかとか考えつつ、あまりよいアイディアが思い浮かばなかった。岩田正美はこの集会にも顔を出していない。社会保障基本法を呼びかける集会に岩田正美が参加しないのは何故なのか。市民の立場からは理解できない。

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ピエロ飯田泰之のトリック理論 ? 政策科学における理念と党派性

飯田泰之_1「格差・貧困に効く経済学」を宣伝文句にしている飯田泰之の議論を要約すると次のようになる。?貧困を解決するためには経済成長が必要である、?経済成長のためには新自由主義的システムが効率的で、法人税は廃止すべきである、?労働者派遣法はさらに規制緩和して派遣雇用を拡大すべきだ、?社会保障のコストを減らすため、人口1万人以下の自治体に住む住民は政令指定都市に強制移住させるべきだ、?所得税の累進課税は強化すべきである、?社会保障はベーシックインカムの支給で対応する、以上。最初に、われわれが確認しなければいけない点は、経済成長は貧困を解決する絶対条件ではないという問題だろう。この事実は、小泉竹中の構造改革が「イザナギ景気」を超える最長不倒の好景気を日本経済に招来しながら、貧富の差が開き、働く貧困層の急増と悲劇が社会問題となった経緯を想起すれば簡単に頷ける。今世紀に入ってからの経済成長によって大企業は空前の利益を上げたが、一般勤労世帯の平均年収は減り続け、非正規雇用は拡大し、国は社会保障を削り続け、街にホームレスが溢れかえり、日本は自殺大国となった。構造改革による経済の成長と繁栄は、この国に未曾有の格差と貧困を齎した。

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湯浅誠と飯田泰之の対談‐新自由主義の新しい潮流と国民最低保障

経済成長_1a暫定税率の廃止が地方自治体の一般財源に深刻な打撃を与える問題について、それをNHKがニュースで取り上げて放送しないのは何故だろうと考えている。中央の失政によって地方が痛みを受ける不幸については、NHKは民放局よりもずっとセンシティブで、民放が新自由主義的な思惑で隠蔽し操作する事柄や情報についても、地方の利害を代弁して報道する姿勢を示してきた。政府の影響を最も強く受ける立場にありながら、構造改革が国民に支持されてない事実を世論調査で最初に発表したのはNHKで、2007年の参院選前の時点から一貫している。テレビ朝日などとは構造改革に対する距離感と緊張感が全然違う。地方経済の疲弊の現実が記者たちの前にあったからだ。推測だが、やはり原口一博の権力を恐れているのだろう。放送行政を主管する総務相の顔色を気にしているのだ。民主党の「政治主導」は、報道の自由の面においては実に重大な脅威と陥穽を孕んでいる。すなわち、これまでは、総務相という政治家がテレビ局を支配するなどという図はなく、官僚が事務的に(馴れ合いで)監督するだけだったのが、民主党政権下では原口一博個人の認識と判断が電波行政にストレートに影響を及ぼすようになるのだ。

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民主党政権の経済政策の四つの懸念 - 「小さな政府」路線の弊害

経済政策_1民主党の言う「官僚の無駄の削減による財源の捻出」が、具体的にどのような予算内容になるのか、相当に不審に感じるところがある。本当に官僚の無駄の病巣が切除され摘出されればよいが、単に地方の公共事業が削られて、本格的な官製不況が到来する事態になりはしないか。こうした懸念は、選挙で「政権交代」が実現した直後から、複数のエコノミストによっても指摘がされていた。森永卓郎は、9/3のネット記事の中で、半年から1年の景気悪化を予測し、民主党の現行政策にそれへの目配りがない点を問題視している。榊原英資は、9/9の都内での講演で、省庁の予算執行停止によって景気の二番底に陥る危険性を警告、国債増発による補正予算で景気悪化を防げと提言している。例えば、具体的には暫定税率の廃止の問題がある。これまで道路建設に回されていた2.5兆円が消えるが、この問題は、昨年の前半の通常国会で延々と議論され、実際に1か月間の廃止期間を経験した。半年間の長い政争と報道の中で、この道路財源が一部に無駄な支出に浪費されていると同時に、本当に必要な地方の生活道路の整備にも使われている実態をわれわれは知った。地方の公共事業が全て無駄だという観念は、マスコミが都会人に刷り込んだ新自由主義のイデオロギーである。

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中島みゆき 『悪女』

悪女_1長い連休でもあり、政治を離れて音楽の話を少し。中島みゆきの作品はどれも感動的な名曲ばかりだが、私が最も好きな一曲は『悪女』で、これ以上完成度の高い曲は他にないと思われる。完成度が高い。そう思う理由は、詞も曲も、諄さや粗さがなく、最初から最後まで寸分の隙も無駄もなく、いちど聞き始めると、途中で止めることなく最後まで聴き入ってしまうからだ。4分間、途中で中断できない。曲の半ばで関心が途切れる個所がない。退屈や窮屈を一秒も感じない。最後まで詞に織り込まれたドラマを追いかける。描かれた場面をイメージし、登場人物の状況と顛末を想像する。最後まで聴いて、余韻が残り、そこからさらに想像を逞しくし、曲の世界に感情移入し、意味を掘り下げようとする。中島みゆきの世界に惹き寄せられてシンクロナイズする。私の場合、センスや才能を感じる音楽的創造力の実体は、『悪女』のメロディラインとテンポとワーディングにある。中島みゆきの他の曲には、聞く前に緊張感を覚えると言うか、重さを受け止める準備を意識することが少なくないが、この曲にはそれがなく心地よく自然に流れる。と言うより、詞の世界の重さと哀しさに対して曲のテンポとボーカルが軽く伸びやかで、その作為された明と暗のバランス(アンバランス)が絶妙で痺れるのだ。

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茶坊主の思想的起原と松下の精神文化 - 平野博文の情報公開潰し

平野博文_5昨夜(9/16)の報道ステーションで解説者の田崎史郎が暴露していたが、鳩山内閣の中には、任命された役所の仕事に詳しくなく、内心慌てている閣僚が何人かいると言う。昨夜のテレビ番組では、環境相になった小沢鋭仁が、「今、勉強中だよ」と資料を精読している映像が紹介されていた。この内閣で環境相がきわめて重要な役職であることは誰でも知っている。嘗ては刺身のツマ同然のポストと見られ、女性議員や連立友党に余りをお裾分けする程度の軽量のポジションだったが、地球温暖化対策と環境産業開発の国際競争の時代になり、国家戦略上最重視しなければならない使命と任務の要職となっている。その環境相に小沢鋭仁が就いた。専門知識や政策構想で適材として評価されたからではなく、単に鳩山首相の側近を抜擢した論功人事である。鳩山政権の「政治主導」が口先だけのものであり、組閣が旧来型の派閥均衡の論理で行われた事実を証明する典型例だ。本当に国家と国民のために環境政策の俊英を配置するのなら、そして与党内に優秀な人材を欠くのなら、民間から寺島実郎や金子勝を招聘するべきだった。今度の組閣では、所管行政の政策エキスパートが任命された例は半数以下に止まり、派閥均衡の論理でポストが割り振られた例が過半を占める。

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派閥均衡と名誉職型の短命内閣 - 丹呉泰健は「構造改革の申し子」

内閣人事_1報道されている鳩山内閣の顔ぶれを見て、あれだけ大騒ぎした「政権交代」の結末がこれかと拍子抜けしている者も多いのではないか。新政権の組閣の特徴は派閥均衡であり、華麗さもなければ戦略性もない。適材適所の配置にもなってない。派閥均衡の配慮以外はマスコミ受けを狙った反小沢勢力の示威結集の動機が先行して、国民の期待の面から見れば無用で不興な面々が閣僚の大半を占めている。名簿を見て納得できるのは、厚労相の長妻昭と郵政担当相の亀井静香の二人だけで、他には何も積極的な要素が見当たらない。興醒めの組閣名簿だ。マスコミと民主党が喧伝するところの「政治主導」とは、官僚と正面から対決できる閣僚が揃って真の「政治主導」が実現するはずだが、この中で官僚と対決する意思と政策を持っているのは、おそらく郵政担当相の亀井静香と厚労相の長妻昭の二人だけだ。後はお飾りの人形になって大臣室に籠るだけの名誉職の連中である。無論、一人だけ、お飾りではない正真正銘の族議員もいる。財務相の藤井裕久である。この趣味の悪い閣僚名簿は、菅直人が著書『大臣』で提示した内閣の理念とは似ても似つかぬもので、むしろ自民党政権による往年の組閣人事に性格と基準が近い。殆どが名誉職の大臣就任となった新内閣は、遠からず改造があるだろう。この凡庸な布陣で4年間続けるとは到底思えない。

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民主党内部の熾烈な権力闘争 ‐ 鳩山新政権の本質は財務省主導

党内抗争_7昨夜(9/14)の政治のニュースを見ていると、党本部で小沢一郎と短い会談を終えた鳩山由紀夫が、「閣僚人事については一部ですが小沢代表代行にお話をしてご理解をいただきました」と記者団に語っていた。この「一部」というのは、藤井裕久を財務相に据えることだろうか。藤井裕久を財務相に就ける就けないで何故これほど長く揉めているのか不思議だったが、昨日発売の週刊ポストと本日の朝日新聞の政界面記事を読むと頷ける。すべて鳩山由紀夫の陰謀であり、菅直人に対する追い落としが仕掛けられていて、民主党の中は熾烈な権力闘争の嵐が吹き荒れているのである。民主党内は、基本的に小沢派・鳩山派・岡田派・菅派の四つの派閥に分かれるが、現在、大きく小沢・菅組と鳩山・岡田組の二つの勢力に分かれて綱引きが展開されている。政権獲得後の閣僚人事の過程で、最初に岡田克也の粛清が明瞭となり、次に菅直人の失脚が固まる形勢となった。岡田克也は鳩山由紀夫の傘下に入り、菅直人は小沢一郎の庇護の下に入って身を浮かべるべく悪戦苦闘している。今回の人事抗争は、政権発足後も尾を引くし、それ以上に、次の民主党代表選に大きな影響を与えるだろう。小沢一郎は鳩山由紀夫を見限って捨てる可能性があり、民主党は二つに割れ、鳩山由紀夫は岡田派を誘って自民党と一緒になる可能性がある。

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小選挙区制と「精神なき専門人」 - 立花隆の衆院選総括寄稿から

精神なき専門人_1先週号の週刊文春で、立花隆が選挙を振り返って次のように嘆いている。「この選挙、思い返せば返すほどその中身のなさに唖然としてしまう」「政策抜きで『政権交代』を連呼するだけのどぶ板選挙戦術が成功する国とは、政治文化が恐ろしいほど貧しい国ということでもある」(P.42)。同感だ。今回の選挙戦は実に無内容で低調だった。政党の主張や戦術だけでなく、マスコミ報道も散漫で中身がなく、それ以上にネットの議論が貧相で空疎だった。立花隆は、自民党の壊滅的な人材払底ぶりに呆れつつ、「しかし、人材が乏しいのは民主党も同じというか、自民党以上ではないか」「人材育成システムが欠如しているのも自民党以上だ」と指摘している。これにも私は同感だ。投票日から今日までの間、民主党の若手議員たちがクローズアップ現代や報道ステーションなどのテレビ番組に出まくり、キャスターの前で嬉しそうにペラペラ舌を回すのを見たが、不愉快で苛立つ気分を抑えられない。彼らの頭の中にはマニフェストや政策集は暗記されているが、国民生活の窮状など何も問題に感じておらず、格差や貧困への関心の欠片すら見えて来ない。彼らは単なる政策官僚あるいは職業政策家であり、国民代表としての政治家ではないのだ。ウェーバーの言う「精神なき専門人」こそ彼らの代名詞に他ならない。

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三党合意を検証する - 目に余る民主党の変節後退と社民党の無力

三党合意_1昨日(9/9)の三党連立合意について検証したい。マスコミは社民党の粘りによって民主党が折れたという説明をしていたが、実際には、単に民主党のマニフェストの文言がそのまま合意文書になっただけで、社民党が働きかけて基地問題や地位協定の政策の中身を前進させた事実はないに等しい。一週間かけて粘った割には成果は小さかった。本来、キャスティングボートを社民党が握っていると言うのであれば、民主党のマニフェストの内容から、一歩でも二歩でも社民党のマニフェストの内容へ歩み寄った政策合意が実現してよかったはずだが、結局、合意文書は民主党のマニフェストの文面が転載されただけで、民主党は政策を1ミリも動かすことはなかった。客観的に政策内容を追跡したとき、民主党は政権に近づけば近づくほど安保政策の立場を右寄りに変え、自公政権の現状に接近させている。まず、政権獲得が確実視されていた解散後のマニフェストの記述の段階で、従来の方針である「沖縄ビジョン」を大きく後退させ、米軍基地を縮小するとも地位協定を見直すとも言わず、曖昧な表現に止めた。さらに政権獲得後は、米国の顔色を窺い、三党協議での安保政策の文言を空白にする裏切り行為にまで出ていた。

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社民党は妥協するな - この期に普天間基地問題を一気に解決せよ

三党協議_1難航している三党協議の政治を裏から解説したい。結論から言えば、社民党は日米地位協定と普天間基地の問題で民主党に妥協する必要はなく、連立政権協議の合意事項として正しく文書に盛り込ませるべきである。昨夜(9/8)のテレビ報道でも詳しく紹介されていたとおり、民主党はそもそも普天間基地の県外・国外移転が基本方針であり、その政策意思を以前より内外に示していて、民主党の「沖縄ビジョン」として公式に表明している。5年前の2004年の時点で、「普天間基地の即時使用停止」を求めていた民主党が、政権を取った途端にその方針を反故にするというのでは、支持して投票した国民に対して説明がつかないだろう。国家の基本政策が変わるから「政権交代」の意味があるのであり、それは外交政策も例外に置かない。ブッシュ政権からオバマ政権に変わった米国では、対イラク政策も変わり、対ロシア外交も劇的に変わった。外交政策は相手があるから変更はならないとする日本の保守マスコミの主張には根拠がない。政権が変わった今こそ、沖縄の米軍基地縮小と日米地位協定改正について米国と本格交渉すべきであり、新政権は日本国民と沖縄県民の民意を率直に米国に伝えるべきである。

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エルサレム発言の「卵」、身体、性、<物語>の物質的基礎

1Q84_1小説『1Q84』の感動の中心にあるものは何だろうか。私の読み方では、同じように過酷な家庭環境を強いられた10歳の青豆と天吾の出会いとラブシーン、そして青豆の天吾への「永遠の愛」である。洋泉社のMOOKにゴムの木の花言葉の情報が載っていた。青豆が部屋で最後まで育てていたゴムの木。その花言葉は「永遠の愛」。読者にとっての村上作品への期待は、今度の作品ではラブシーンをどう描いてくるだろうかというところにある。村上春樹の小説はどれもラブシーンが印象的で素晴らしい。「手で導く」幻想的な『ノルウェイの森』。衝撃的な構図で読者を驚かせた『国境の南、太陽の西』。そして、透明な二人の心と体が異次元で音も立てずに交わって通り抜ける、クリスタルでトランスペアレントな『海辺のカフカ』のラブシーン。15歳の少年と母親ほども年の離れた女性との静謐で神聖な情愛の場面。村上春樹は新作ではどんなラブシーンを見せてくれるだろうかと思ったが、期待をはるかに超えて、度肝を抜くラブシーンがぶつけられていた。今度の二人は10歳の小学生。そしてセックスはおろかキスもないラブシーン。しかし、それはまぎれもなく人間の性愛行為なのであり、作品のキーのテーマとメッセージがここにある。

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洋泉社MOOK 『「1Q84」 村上春樹の世界』

「1Q84」_12か月前に書評を依頼されて寄稿していた『1Q84』の特集本が出版された。洋泉社の『「1Q84」村上春樹の世界』(定価1000円)である。私の批評については正直なところ自信がないが、この本はとても面白い出来に仕上がっていてお薦めできる。佳作だ。『1Q84』を読んだ方なら、十分に楽しめて満足できる一冊であり、ぜひ手に取ってページを捲って試していただきたい。この本の面白さのポイントは、『1Q84』を読んでイメージする映像が次々と具体的な写真や図になって表現されている点である。本をパラッと捲ると、見開きの左側に若い女性の裸体の写真のページが開いて出てくる。青豆だ。体型(胸の形状の特徴)でわかる。見開きの右側に「青豆の日常」と書かれた表題があり、そこにはシティホテルの廊下の奥行きが撮影された写真がバックに構成されている。これだ。センスがいい。『1Q84』のイメージそのもの。青豆のビジネスもプライベートもこの空間にある。そして、最初のページに戻ると、あの首都高速3号線を三軒茶屋付近から見上げて撮影した写真が載っている。これもそうだ。このとおりだ。『1Q84』と共に生活した間、頭の中に常駐する映像はこれなのである。この企画本は『1Q84』を見事に視覚化してくれている。『1Q84』の視覚化に成功している。

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山口二郎の自家撞着 - 理念のない民主党に構想の提起など不可能

山口二郎の二律背反_1広辞苑で「政党」の意味を調べると次のようにある。「共通の原理・政策を持ち、一定の政治理念実現のために、政治権力への参与を目的に結ばれた団体」。手持ちの広辞苑は第二版補訂版で1977年に発行されたものだ。現在、第六版が出ているが、「政党」の語義が同じかどうか気になる。ネットで使うYahooの国語辞典は小学館の大辞泉の提供だが、「政党」の語は少し異なって説明されている。「共通の政治的主義・主張をもつ者によって組織され、一定の政治的利益や政策の実現のために活動し、政権獲得をめざす集団」。どこが違うか。30年前の辞書では「理念の実現」が政党の要件だったが、現在の辞書ではそれがないことである。「理念」の代わりに「主義・主張」が要件になっていて、微妙に政党の定義が変わっている。理念が政党の要件ではなくなった。政党とは何かを説明する際に、理念の存在を必須の要件としなくなった。どうして政党の言葉の意味はこのように変わったのだろう。私はこの質問を山口二郎と後房雄に発してみたい。特に、政治から理想が消えたと嘆いている山口二郎に訊きたい。結論から言えば、日本の政党から理念を剥ぎ取ったのは、他ならぬ山口二郎と後房雄の主導した「政治改革」である。

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春名幹男は米国の工作員なのか - 隠険な目つきと異常な鳩山叩き

春名幹男_1一昨日(9/1)の報道ステーションに春名幹男が出演して、NYタイムズが掲載して騒動になった鳩山論文について解説していた。その中身は、NYタイムズと一部の米国の鳩山政権叩きの論調にそのまま追従して、鳩山由紀夫の「反米姿勢」を非難するものである。今回のNYタイムズの記事とその後の米国の日本叩きや、それを増幅して煽り立てている日本のマスコミの動きを見ると、どうも最初から「世論工作」の連携作戦が画されていた疑いがあり、仕組んだのは日本の対米盲従勢力ではないかという気がしてならない。春名幹男本人も「工作」に加わっていた一人ではないのか。この元共同通信記者は妙に怪しい。この2年ほどの報道ステーションには、表のコメンテーターとは別に映像で登場する解説者が二人いる。特に日米問題を中心とする外交問題については春名幹男が出てきて「正論」を言い、行革問題を始めとする「官と民」の問題については岸博幸が登場する。加藤千洋が降ろされてからは特に二人の出番が多くなり、古館伊知郎と番組ディレクターが自分たちの参謀として二人を起用していることは明白だ。周知のとおり、岸博幸は竹中平蔵の大臣秘書官を務めていた元通産官僚で、竹中平蔵に「功績」を認められて慶応大学に天下り、現在は親分に代わってマスコミの最前線で新自由主義側の洗脳工作に尽力している。

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星浩の倒錯発言 - 「自民党は『小さな政府』で対立軸を作るべき」

福田衣里子_1昨夜(8/31)の報道ステーションで、湯浅誠と宇都宮健児が民主党本部を訪れ、新政権に対して労働者派遣法改正の要求を念押ししている場面が放送されていた。編集された短い一瞬の映像だったため、内容の詳細は頭に残ってないが、党本部の会議室で応対した民主党の小沢鋭仁に一枚の紙を見せて会談をしている様子が映っていた。反貧困のサイトに「090830声明」と題した文書の掲載があり、おそらくそのコピーを見せていたものと思われる。民主党の「政権交代」の翌日に党本部を訪問することを準備した計画性は悪くなく、それをテレビ局に連絡して撮影させたのもさらによい。だが、できればテレ朝だけでなく、他の報道機関の記者も同行させて取材させるべきだった。ネットで調べても、マスコミのサイトで記事が一件も上がっていない。それから、民主党に対して申し入れをしたのなら、民主党の担当者の回答も含めて反貧困のサイトで事実経緯を紹介するべきだった。以前から苦情を言っているが、反貧困ネットはあまりにネットの情報発信を軽視しすぎていて、全てをマスコミの取材任せにしてしまっている。広報の機能や意義について本格的に考え直す時期ではないか。

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