スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

民主党のマニフェストを読む(3) -「政治主導」と菅直人の『大臣』

政治主導と「大臣」_1今、菅直人が書いた岩波新書の『大臣』を読み返している。11年前の98年に出版されて、当時も世間で話題になって好評を得た本だった。菅直人の著作の中でも代表作になる一冊と思われる。あらためて読みなおして、憲法(特に統治機構論)と行政学を学ぶ上できわめて有用な入門書の古典だと感じる。読みやすくてわかりやすい。今年の春に大学の法学部に入学した学生は、ぜひ夏休みにこの本を課題として読んでいただきたい。そして、議院内閣制に関する基礎知識を身につけると同時に、民主党のマニフェストで打ち出された政府の意思決定機構改革の理論的な骨格や背景について参考教材にしていただきたいと思う。法学部の新入学生だけでなく、何かの幸運で刺客候補に抜擢された者とか、公募で偶然に採用されて衆院議員候補者の比例名簿の末端に名前を載せた者は、どれほど選挙運動が忙しくても、時間を割いて必ずこの本を熟読していただきたい。もう一つ思うのは、11年の時の流れである。この頃はまだ現実の政治や経済に対して理性で真剣に向き合う人間が少なくなかった。菅直人も期待を託せる良質な政治家だった。すべてが変わった。変わり果てた。今は、緊張感を持って現実に対峙している理性の存在をこの国の中に確信できない。

【続き - 以下は有料です 転載禁止】

スポンサーサイト

民主党のマニフェストを読む(2) - 消費税増税の含意と民公政権

消費税増税と民公政権_1新聞とテレビは、民主党のマニフェストの発表と同時に「財源が曖昧」と非難の集中砲火を浴びせ、消費税増税とセットされていない給付政策の列挙をバラマキだと攻撃している。だが、この非難は全く的外れであり、民主党はマニフェストの中で消費税増税をフォーカスしているし、日程や根拠も示している。「消費税増税が示されてない」という批判は当を得ておらず、それはマニフェストを読んでない者の主張だ。と言うより、消費税増税が示されていることを知りながら、敢えてプロパガンダのシャワーを浴びせる意図と目的で、民主党のマニフェストを読んでない者に向って、そうした「決めつけ」の集中攻撃を行っているのである。そこには民主党側の周到な計算が裏にあり、マスコミに民主党に対する消費税財源攻撃を焚きつけて煽らせ、世論を消費税増税賛成多数に仕向けて行こうとする狙いがある。つまりマッチポンプだ。マスコミと民主党執行部は、阿吽の呼吸で消費税増税の政治を演出し役割演技している。結論を言えば、民主党の消費税増税は年金制度の財源としてマニフェストに計画されている。それは今回のマニフェストを過去のマニフェストと比較すれば一目でわかる。2年前の参院選のマニフェストでは、「年金基礎部分」への政策投入のために無駄を削って6.3兆円を捻出していた。

【続き - 以下は有料です 転載禁止】

民主党のマニフェストを読む(1) - 「格差」の言葉が消えている

民主党マニフェスト_1発表された民主党のマニフェストを2年前の参院選と4年前の衆院選のものと見比べて気づいた点がある。先の二つのマニフェストには載っていた重要な文言に異同がある。それは「格差」という言葉が消えている事実だ。2年前の参院選のマニフェストには、7つの提言の第1項目に「雇用を守り、格差を正す」と大きく掲げられていた。4年前の衆院選のマニフェストにも、2番目の項目に小文字ではあるが「安心・安全で格差のない社会の実現」が明記されている。今回のマニフェストには「格差」という言葉がどこにも書かれていない。最初から最後まで読んだが、「格差」の二文字は消えていた。民主党のマニフェストについて様々な批評がされているけれど、私が発見した最も重大な問題点はこの点であり、過去のマニフェストと比較して看過できない相違点は格差社会に対する現在の民主党の認識である。マニフェストには現在の社会の現状をどう捉えるかという政党の社会認識が示される。国民の不満や希望がどこにあり、政党として何を政策の根本にすべきかを示す総括が表現される。その社会認識の概念は、政党がめざす社会の理念や構想の基礎になるものであり、政策を提示する選挙公約では決定的に重要なもので、列挙される個別具体的な政策カタログよりも枢要なものである。

【続き - 以下は有料です 転載禁止】

サンデープロジェクトのプロパガンダ - 派遣法改正潰しの狂乱劇

サンデープロジェクト_1テレビで選挙に向けた激しいイデオロギー戦が展開されている。と言うより、経団連側からの一方的で攻撃的なプロパガンダが政治番組の視聴者にゲリラ豪雨のように集中散布されている。昨日(7/26)のテレ朝「サンデープロジェクト」で行われた労働者派遣法改正に対する反動プロパガンダも凄まじかった。報道の中立性など最初から寸毫もなく、選挙後に与党となる現野党が取り纏めた改正案に対する糾弾が、田原総一郎と財部誠一と城繁幸によって徹底的に加えられるだけの内容になっていた。スタジオに揃えた与野党の出演者は名目に過ぎず、現に与野党間での派遣法の討論場面は全くと言っていいほどなかった。自民党の石原伸晃と公明党の石位啓一はただ座っているだけで、討論の応酬は田原・財部・城のサンプロ側3人対野党4人の間で行われているのである。問題提起を田原総一朗がして、主張は財部誠一がやり、民主党の松本剛明が反論を始めると途端に田原総一朗が遮って最期まで議論をさせず、財部誠一に振って反論をさせ、城繁幸に纏めさせる。番組が視聴者に示した討論の結論は、?派遣法改正をすれば日本の製造業は完全に空洞化すること、?派遣法改正は日本経済にとってカントリーリスクであること、?非正規労働者が増えた責任はすべて連合にあること、だった。

【続き - 以下は有料です 転載禁止】

週刊文春の選挙予想 - 山口4区で安倍晋三が差を詰められている

週刊文春_1本日(7/23)発売の週刊文春では、「自民155議席vs民主261議席」と予想が出ている。週刊現代の予想に比べると自民党の負け幅が小さい。これから週刊誌は毎週のように議席数予想と選挙区情勢の記事で埋め、部数が落ち込む夏場の商閑期を逆に選挙で売って営業利益を稼ぐだろう。同じように、新聞とテレビは世論調査で各党の支持率の変動を撒き続け、「政治」で部数と視聴率を拾い上げ、広告収入の減少で頭が痛い経営の恵みの雨にするのだろう。そうした観点で週刊現代と週刊ポストと週刊文春の三誌を見較べたとき、マーケティング的には衝撃記事で「市場」を驚かせた週刊現代が秀逸な戦略の印象を受ける。大衆が渇望する情報商品をニーズに合わせて市場に届けている。猛暑の夏は、ビールも白ワインも、グラスを空ければ後頭部に痛みが走るほどキンキンに冷えた方がよく、生ぬるく保管されたものでは満足感を得られない。週刊文春の記事で驚いたのは山口4区の最新情勢で、P.44に「安倍晋三も民主新人女性候補、戸倉多香子に差を詰められている」とある。山口1区の高村正彦と山口3区の河村建夫は安泰マークの○印が付いているが、何と山口4区の安倍晋三だけは△印の評価で、苦戦が伝えられているのである。山口4区でこんな予想情報は初めてだ。

【続き - 以下は有料です 転載禁止】

争点は「政権選択」 - 鳩山民主党の選挙テーマは「官僚主導打破」

解散_0解散がされた。今、民主党は比例ブロックの名簿作成に大車輪の最中で、選対本部は不眠不休の突貫作業が続いているだろう。4年前と逆の風が激しく吹き荒れ、今度は民主党が限度いっぱいまで名簿に名前を登録する必要に迫られる。4年前の杉村太蔵のように、その辺をぶらぶら歩いている20代の若者を公募で捕まえてきて、にわか仕立ての候補者にして代議士様にするだろう。「政権交代チルドレン」が大量に誕生する。中国ブロックの名簿と順位はどうなっているだろうか。定員は11名。民主党は確実に5人を押しこむ。名簿に名前が載っていれば、2か月後に衆院議員になって赤い絨毯を踏む人になる。今度の総選挙の争点は「政権選択を問う選挙」で確定した。争点をオーソライズするのはマスコミである。今回、この争点設定を自民党も受け入れざるを得ず(7/21の細田博之の対応)、NHKの7時のニュースで公式に固まった。最早、誰もこの争点を動かせない。言うまでもなく、この争点は民主党が勝利する戦闘の陣形であり、民主党の勝利へと結果がネイティブに導かれる選挙のパターンである。公式に設定された争点は勝敗の行方を大きく左右する。2年前の参院選は年金問題が最大の争点になった。4年前の衆院選は郵政民営化の是非が争点になった。 

【続き - 以下は有料です 転載禁止】

「派遣労働はなくさない」 - 民主党マニフェストのポイント解説集

派遣労働はなくさない_1b一昨日(7/19)の「サンデープロジェクト」に出演した岡田克也は、視聴者の前で「小泉改革は基本的に正しかった」と言い放った。新自由主義者としての本性発露の瞬間だったが、自分は「官から民への小泉改革は正しかった」と言いながら、自民党に対しては「小泉改革の総括が必要だ」などと衒いもなく攻撃の鉾先を向けている。マスコミに風を吹かせてもらい、投票前に圧勝を確定させてもらうと、何を言っても正義の味方の発言になり、勝者の凱歌になって許される。今回のマスコミの選挙報道の偏向は、4年前の郵政選挙よりも極端で甚だしい。完全に「政権交代」を既成事実化している。マスコミが仕切ってマスコミのために選挙をしているようなものだ。4年前も驚かされたが、不偏不党の原則は死語になっている。4年前も、そうしたマスコミの異常な偏向と誘導に対して異議を唱える声をネットで上げる者は少なかったが、今回は4年前以上に少なく、ほとんど誰もマスコミに抵抗や反論を試みていない。マスコミと一緒になって民主党の「政権交代」のお祭り騒ぎに興じている。「明治以来の官僚支配の打破」などと、4年前の小泉純一郎が「改革」選挙で唱えていたフレーズと同じではないか。4年前の郵政選挙でやった自民党の官僚攻撃のパターンを民主党がコピーペーストしているだけだ。 

【続き - 以下は有料です 転載禁止】

民主党は自民党になる - 資金と政策軸を失い参院選を戦えぬ自民

解散前夜_1a昨日(7/19)の「サンデープロジェクト」に森喜朗が出演したのは予想どおりだったが、出演して話した内容や状況は予想とは全く違った展開になってしまった。おそらく番組のスタッフも、先週の週半ばに森喜朗に出演を依頼したときは、「麻生降ろし」の政争の激化と混乱を裁定する森喜朗の出番を想定しての企画だったのだろう。6月末に麻生首相が選挙に向けて党人事刷新に動いたとき、それを止めたのは森喜朗である。幹事長を舛添要一に替えた方が選挙ははるかに有利に戦える。森喜朗が麻生首相を支えると言うのなら、党人事を思いどおりにやらせて、麻生自民党をベストな態勢にチューンナップして選挙に臨ませたはずだ。それを敢えて阻止したのは、麻生首相に解散をさせず、別の新総裁に切り替える意図があったからだとしか考えられない。麻生首相もその首領の差配と提案(総総分離)を受け入れて解散を断念したものと推測したが、事態は説明不能で理解困難な流れの方に動いている。まさか、解散した後で総裁辞任の奇策を打つのだろうか。現在、自民党のマニフェストは白紙状態で、マニフェストの表紙に麻生首相の顔は印刷されておらず、選挙区からの麻生首相への応援演説依頼は一件も入っていない。8月の遊説日程は全くの空白だと言う。前代未聞で空前絶後。

【続き - 以下は有料です 転載禁止】

『愛を読むひと』 ‐ 主演女優の名演と<物語>を持つことの中味

愛を読むひと_1小説『朗読者』を映画化した『愛を読むひと』を見てきた。小説は10年ほど前にベストセラーになって、ネットの中でもずいぶん話題になった記憶がある。この作品でハンナ役を演じたケイト・ウィンスレットは今年のアカデミー賞主演女優賞を受賞している。物語は15歳の少年と36歳の女が出会って恋に落ちるところから始まる。15歳から52歳までのマイケル役は二人の男優でキャストを分けるが、67歳で死ぬまでのハンナ役はケイト・ウィンスレットが一人で通す。その演技力が絶妙で、アカデミー賞主演女優賞の実力とはまさにこれだと感嘆させられた。ひょっとしたら、67歳の老婆のハンナ役は別の女優を使っているのではないかと疑ったほどだ。ケイト・ウィンスレットはまだ33歳。思ったことは、日本の同じ年代の女優であれほど完璧な老婆役を演じられる女優がいるだろうかということで、演技力という言葉の古典的意味について考え込まされる。夜の民放のお笑い番組を見ていたら、47歳の斉藤慶子と42歳の国生さゆりが出てきて、現役の男子大学生がストライクだのボールだのとやっている。日本のアンチエイジングは妙に空疎で、女たちの容貌は、中年を過ぎても確かに若くてかわいいが、若さのアピールを軽薄さのアピールとイコールにしているところがある。

【続き - 以下は有料です 転載禁止】

森喜朗の登場 - 本当に単なる「ベンチの中の掴み合い」なのか

森喜朗_1本日(7/16)のTBSの「朝ズバ」に森喜朗が出演した。私は昨日の記事で、週末の政治番組に森喜朗が姿を現わして「総総分離」で事態を収拾すると予想したが、かなり早く動いてきた。森喜朗の動きも早いが、TBSの「朝ズバ」の番組が実によく情勢を把握捕捉していて、視聴者の関心をリードするように見事なタイミングで政局を追跡している。スタッフが優秀と言わざるを得ない。TBSの「朝ズバ」とテレ朝の「スパモニ」が、現在の国内のテレビ番組の中で最も詳しく政治を報道している。この二つの朝の番組には渦中の政治家が生出演して視聴者にメッセージを届ける。久米宏が「ニュースステーション」をやっていた頃は、テレ朝の夜の久米宏の番組が最も新鮮で明快な政治報道を提供していた。時の人を必ず真っ先にスタジオに呼んで生出演させた。時局の中心にいる政治家は、この番組をターゲットにして発言したし、番組は旬の人物を見逃さなかった。そして久米宏は、われわれが聴きたい質問を率直に政治家にぶつけ、彼らから本音の回答を聞き出すジャーナリズムの努力をしていた。そのため、当時の久米宏は自民党の権力者から目の敵にされ、同時に存在を恐れられて一目置かれた。「報道ステーション」は政治家を呼ばない。古館伊知郎と一色清の雑談で適当に済ます。二人の頭が悪く、ゲストを相手にまともな質問や議論ができないからだろう。

【続き - 以下は有料です 転載禁止】

底流は「総総分離」- 自民党議員が麻生内閣を信任した真の理由

総総分離_2_1流れが「総総分離」の方へ向かっている。現在の政治は、「総総分離」のキーワードを分析軸に置くことで、全体がきわめて明瞭に整理されて立ち現れる。本日(7/15)、武部勤がTBSに、加藤紘一がテレ朝の番組に生出演して、麻生降ろしを訴えていた。両院議員総会を開催するための署名集めを本格的に始動すると言う。武部勤は、総会開催に必要な党所属国会議員の3分の1以上(128名)の署名獲得に自信を示し、署名が集まり始めれば麻生首相は自ら総裁辞任の決断へ追い込まれるだろうと強気の見通しを語っていた。「総総分離」のシナリオで全体が動いていることを、自民党だけでなくマスコミの関係者も薄々承知しながら、演出のために国民には黙して「前段」の芝居を演じているように見える。政治をビジネスにしている者たちが阿吽の呼吸で役割演技し、「自民党の混乱」劇を上演している。その目的は麻生自民党をボロボロのイメージに落とすことであり、逆バネの反発力を溜め、次の新総裁誕生のステージで国民の支持と期待を一気に高揚させることである。期待を圧縮する失望を作っている。モメンタムを仕込んでいる。森政権から小泉政権に変えた8年前の「成功」の再現が策されている。

【続き - 以下は有料です 転載禁止】

「総総分離」選挙 - 麻生首相の予告解散の狙いと漆間巌の魔手

総総分離_1マスコミは、麻生首相は当初7/14解散、8/8投票の日程で決断しようとしていたと報じている。私は、これは嘘であり、麻生首相と政治記者が意図的に撒いている偽情報だと判断している。麻生首相の全ての行動の動機と目的は「一日でも長く政権を続けること」であり、念頭にあるのは在任期間の日数だけだ。総理在職日数が、安倍晋三は366日で、福田康夫は344日。この二人を下回る赤恥の短命記録を避けたい一心で、政局商売のマスコミ記者と裏で結託して、「解散風」のネタを武器に一日一日を凌いで政権にしがみついてきた。8/30投開票で、その時点で総理であれば、憲法54条の特別国会召集条項を都合よく利用して、どうにか念願の目標に辿り着ける。8/30もしくは9/6の投開票は、側近の菅義偉も仄めかしているように、麻生首相にとって最初から既定路線だった。8/8投票なら在任期間が364日未満になる。それから、私は「新総裁」政局はあると予想していて、麻生首相もそれを織り込んでいると推測する。マスコミの評論家は、解散まで一週間しかないと議員は地元に帰って張りつき、東京で麻生降ろしの政局をやっている時間的余裕はないなどと言っているが、それは政治を知らない者の一般論だ。選挙区で民主党候補に敗北必至の現職にとっては、地元に張りつくよりも、東京で総裁を替えた方が当選の可能性が出るのである。

【続き - 以下は有料です 転載禁止】

最初から勝敗が決められた選挙 - 4年前の郵政選挙と酷似の都議選

都議選_1今度の都議選とその結果は、4年前の衆院選(郵政選挙)とよく似ている。どこが同じかと言うと、選挙をする前からマスコミが勝つ側を決め、連日報道で有権者を煽りたて、票を流し込ませた点がである。勝つ側は最初から決められ、自民党に投票すれば死票だと言われ、都民は勝ち馬に乗るべく民主党に投票した。石原都政のオール与党である自民党と民主党の間で政策の差はなく、別にどちらに入れても構わない。マスコミは今度の都議選を「衆院選の前哨戦」と位置づけ、「政権交代を問う選挙」と争点を設定した。そのマスコミの意のままに有権者は踊ったのであり、4年前に「郵政民営化の是非を問う選挙」とされた総選挙で、最初から勝利を予定された小泉自民党に一票入れたのと全く同じ投票行動が再現されたことになる。ネットの中で今度の選挙結果を「ネットの勝利だ」とか、「俺が応援したから勝った」とブログ左翼が騒いでいるのも同じ構図で、4年前の郵政選挙もネット右翼と新自由主義者たちの「ネットの勝利」だった。あのときの不愉快な記憶がまざまざと蘇る。「天下分け目の関ヶ原」とか「革命」だとか言って騒いだ点も全く同じだ。別にブログ左翼のネット運動が奏功して民主党が勝ったのではない。マスコミが勝者を最初から決めていたのだ。今回の都議選の本当の勝者はマスコミである。この異常で畸形的なポピュリズムのパターンは、日本の選挙で完全に定着した感がある。

【続き - 以下は有料です 転載禁止】

経団連による道州制導入の狙い - 道州間の法人税率引き下げ競争

道州制_1昨夜、夢を見た。薩長同盟を締結する夢だった。龍馬になっていた。夢を見ることはときどきあるけれど、目が覚めた瞬間に何の夢だったか忘れてしまう。昨夜の夢は、目覚めた後も記憶全体が鮮烈に残っていて、途中も、最後まで、経過のすべてが頭に残っている。彼と彼女の二人の言葉だけでなく、二人が着ていた服の色と柄までありありと残った。夢というのは、出てくる人物がどれほど有名人でも、夢の物語に合わせて小さなサイズで登場して、物語の進行に合わせてこちらの思いどおりに話を運んでくる。最初に彼女に会って挨拶程度の話をして、次に彼が仲間と待っている奥の部屋に入った。場所は彼のアジトだった。そこに彼女が入って来て、すぐに話がまとまった。何の支障もなく、何の説得も要らずに、予定されていたように一瞬で話がまとまり、二人から感謝の言葉を受けた。「それじゃ、次に僕が具体的な綱領案を書いてくるから」と言って会談を終えた。古くて狭い畳の部屋に10人くらい人がいた。外に出て歩いていると、反貧困フェスタのような催しものをやっているグラウンドに出た。看板か出店の前に立っている若い女の子に報告したら、周囲に若い人たちが5人くらい集まり、「よかったよかった」と皆で手をとりあって喜んだ。そこで目が覚めた。とてもハッピーな夢だ。

【続き - 以下は有料です 転載禁止】

石原伸晃総裁、舛添要一幹事長、野田聖子官房長官、猪瀬直樹国交相

石原伸晃七夕の日、天の川に隔てられた織姫と彦星が年に一度の逢瀬をする。かささぎが天の川に橋を架けて二人を結ばせる。青豆と天吾はどこかで出会っているだろうか。洞爺湖サミットがあった去年、短冊に「反貧困」と書いたけれど、今年は何かそういう純粋な気分になれない。「反貧困」を選挙で実現しようという政治の動きがどうして出て来ないのだろう。どうして日本人は政治を「反貧困」の要求実現ではなく「政権交代」のゲーム遊びにしてしまうのか。鬱屈しつつ、憤懣を奥歯で噛み割りつつ、今回はゾルレンの視座(第三極革新勢力)ではなく、価値判断自由なザインの視座から政局の流れを追いかけよう。昨夜(7/6)の報道で、閣議で解散の詔書が回されても与謝野馨が署名をしない旨の示唆をした件が伝えられた。他の閣僚も与謝野馨に倣うと言う。麻生首相が自らの解散を封じられ、都議選で自民党が敗北した場合、流れは総理辞任と総裁選になる。悶着はあるだろうが、これ以上の政権の延命は難しい。自民党は今月中に新体制を固め、閣僚人事を決めた後で解散に出るだろう。現在の自民党で、選挙結果を民主党と五分の引き分けに持ち込める陣容を描くとどうなるか。自民党が最も票を取れる人事戦略をデザインしてみた。彼らの参考になるかもしれない。

【続き - 以下は有料です 転載禁止】

200Q - 左翼が安倍晋三ブレーンの川勝平太当選を狂喜する倒錯

川勝平太_1政治がどんどん悪い方向に向かっている。静岡県知事選に当選した川勝平太がどのような人物か、何も知らない者でもネットで一寸調べれば簡単に情報を得られる。川勝平太の勝利を熱狂的に歓喜しているのは、平素は護憲を言い、産経新聞や読売新聞の論説を蛇蝎の如く嫌悪し罵倒しているブログ左翼である。川勝平太が「正論」や「諸君」の常連文化人であり、「新しい歴史教科書をつくる会」の論客であり、極右と定義すべき危険思想の持ち主で、「美しい国づくり」プロジェクトの企画会議委員を務めた安倍晋三の側近である事実を知らない人間はいないだろう。私の理解では、ブログ左翼が最も忌み嫌っている政治家が安倍晋三だと思っていたが、左翼が安倍晋三ブレーンの政界進出に涙を流して随喜している。それも、ほぼ例外なく全員のブログ左翼が一列に整列して、北朝鮮で金正日に花を振る女たちのように全身を震わせて、安倍晋三の参謀の選挙戦勝利に歓喜の叫びを上げている。川勝平太の理論や主張は中西輝政や八木秀次と全く同じだ。過激な右翼で新自由主義の知識人は何人かいるが、その中でも川勝平太は屈指の一人と言っていい。この倒錯きわまる政治的現実を苦々しく思い、眩暈がする気分で見ているのは、残念ながら私一人しかいない。

【続き - 以下は有料です 転載禁止】

選挙の前の風景 - 1日100人自殺する国、政治を娯楽にする国民

風景_17月になり、カレンダーの写真の花がイベリスに変わった。花言葉は「心を引きつける」。壁のカレンダーの花の色はパープルピンクで、梅雨明けの夏空の下を歩く若い女性のように可憐で美しい。宮崎駿のアニメ映画の登場人物を想起させる。湯浅誠の派遣村閉村のニュースをなぜブログで取り上げないのかという意見がコメント欄にあった。ニュースはネットで見たけれど、特に取り上げる気にはなれなかった。もし湯浅誠が、そこで総選挙に向けて本格的に活動することを宣言し、反貧困の勢力を政治的に結集して国会に代表を送ろうと呼びかけたのなら、彼が決起したのなら、私は関連記事を毎日ブログに書き、そこら中にトラックバックを送り、ネットの中に賛同と参集の渦を作るべく徹夜で動き回っていただろう。派遣村閉村のニュースは、半年経っても就労者がわずか13人で、厳しい雇用状況が続いている現状が確認されているだけだ。湯浅誠は6/30の閉村シンポジウムで「今後も暮らしやすい社会に変える活動を続ける」と語ったが、総選挙を目前にして、誰もが選挙に強い関心を向けているとき、派遣村運動が政治に積極的な関与を示すメッセージを発信しなくていいのだろうかと素朴に思う。

【続き - 以下は有料です 転載禁止】

民主党の道州制への政策転換 - 新自由主義の本性が剥き出しに

道州制_1この梅雨空の下、炎天下の中、50代の男たちが職探しで街を歩いている。2時間待ちのハローワークの窓口に並び、大昔の記憶を思い出しながら履歴書を清書し、ネクタイとスーツの暑苦しい格好で歩いている。日本の50代というのは、子供の教育にお金がかかる時期で、この年代で給料が高くなる理由はそのためでもある。企業からすれば、最も不採算で不合理な労働力となり、コスト削減の第一の標的に狙われる。昨夜(6/30)のNHKのNW9では、派遣切りに遭い、雇用保険で食い繋ぎながら職探しをしている42歳の男性が紹介されていた。NHKのニュース番組にはこうした現実が内在的に映し出される。彼は25社に応募し、全て採用を断られていた。年齢の制限が大きいと言っていた。単身者だった。岡山の津山で55歳の女性がパートの仕事を探しにハローワークを訪ねる映像もあった。共働きしていた娘夫婦のうちの娘が職を失い、幼い孫の面倒を見ていた彼女が働きに出なければならなくなった。だが、新聞折込の求人広告は激減し、ハローワークに行ってもパートの募集がない。今は、パート職に主婦だけでなく元正規職の男性が殺到していて、少ないパート職が奪い合いの状態になっている。有効求人倍率が過去最悪の0.44倍の現実が見せられていた。

【続き - 以下は有料です 転載禁止】

プロフィール

世に倦む日日

Author:世に倦む日日
(世に倦む日日FC2版)

最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
リンク
access countベキコ
since 2004.9.1












RSSリンクの表示
アクセス数とメール
エキサイト版に避難中です。
FC2のふざけた釈明

access countベキコ
since 2004.9.1


  
ご意見・ご感想

Twitter
Google 検索ランキング
下記のキーワード検索で
ブログの記事が上位に 出ます


竜馬がゆく
花神
世に棲む日日
翔ぶが如く
燃えよ剣
王城の護衛者
この国のかたち
源氏物語黄金絵巻
セーフティネット・クライシス
本田由紀
竹中平蔵
皇太子
江川紹子
G20サミット
新ブレトンウッズ
スティグリッツ
田中宇
金子勝
吉川洋
岩井克人
神野直彦
吉川元忠
三部会
テニスコートの誓い
影の銀行システム
マネー敗戦
八重洲書房
湯浅誠
加藤智大
八王子通り魔事件
ワーキングプアⅢ
反貧困フェスタ2008
サーカシビリ
衛藤征士郎
青山繁晴
張景子
朱建栄
田中優子
三田村雅子
小熊英二
小尻記者
本村洋
安田好弘
足立修一
人権派弁護士
道義的責任
古館伊知郎
国谷裕子
田勢康弘
田岡俊次
佐古忠彦
末延吉正
村上世彰
カーボンチャンス
舩渡健
秋山直紀
宮崎元伸
守屋武昌
苅田港毒ガス弾
浜四津代表代行
ガソリン国会
大田弘子
山本有二
永岡洋治
平沢勝栄
偽メール事件
玄葉光一郎
野田佳彦
馬渕澄夫
江田五月
宮内義彦
蓮池薫
横田滋
横田早紀江
関岡英之
山口二郎
村田昭治
梅原猛
秦郁彦
水野祐
渓内譲
ジョン・ダワー
ハーバート・ノーマン
アテネ民主政治
可能性の芸術
理念型
ボナパルティズム
オポチュニズム
エバンジェリズム
鎮護国家
B層
安晋会
護憲派
創共協定
二段階革命論
小泉劇場
政治改革
二大政党制
大連立協議
全野党共闘
民主党の憲法提言
小泉靖国参拝
敵基地攻撃論
六カ国協議
日米構造協議
国際司法裁判所
ユネスコ憲章
平和に対する罪
昭和天皇の戦争責任
広田弘毅
レイテ決戦
日中共同声明
中曽根書簡
小平
国民の歴史
網野史学
女系天皇
呪術の園
執拗低音
政事の構造
悔恨共同体
政治思想史
日本政治思想史研究
民主主義の永久革命
ダニエル・デフォー
ケネー経済表
価値形態
ヴェラ・ザスーリッチ
李朝文化
阿修羅像
松林図屏風
奈良紀行
菜の花忌
アフターダーク
イエリネク
グッバイ、レーニン
ブラザーフッド
岡崎栄
悲しみのアンジー
愛は傷つきやすく
トルシエ
仰木彬
滝鼻卓雄
山口母子殺害事件
ネット市民社会
QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。